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2016年02月10日(水)

阻害要因3 低温と高温 [寒蘭の勧め(旧)]

蘭菌をメインに考えるとやはり温度は大事だろう。蘭菌の生育適温は20℃〜27,8℃くらいだと思われるが、これから大きく逸脱すると蘭菌は生育できなくなる。鉢内温度をこの範囲にいかに長くおくことが出来るかが蘭の生育を左右する。

寒蘭の自生地では蘭菌が生育する地面の中(地下10センチほど)は冬場気温が氷点下になっても5℃以上あり(平均的には10℃くらいある)夏場気温が30度を超えても25℃以下に保たれている。
降雪後に蘭採りに出かけてみると蘭が生えているところだけ雪は積もっていないかすでに溶けている場合が多い。地面が凍るようなところには蘭は生えない。おそらく蘭菌は低温には相当弱いのだろう。
また、寒蘭幼木の出芽は春先に出てくる他の草木より大きく遅れ初夏になってしまうが、これは蘭菌の生育適温が比較的高いことを示している。

寒蘭自体の温度耐性は低温側でおそらく−3,4℃程度で高温側は湿度が確保できれば40℃を超えても耐えられる。
しかし蘭菌は5℃以下では生育できないし氷点下になると死滅してしまうのではないだろうか。高温も30℃を超えてくると全く活動できないと思う。

糸状菌の温度耐性を調べていたらネット上に面白いページを見つけた。文部科学省のカビ対策マニュアルのカビの記述だ。

「自分は蘭菌は関係ない」と思っている方も多いと思うが、良くも悪くも寒蘭は蘭菌と切っても切れない関係がある。

一般に共生関係と言っているが、実際は蘭菌は炭素病菌のような病原菌と同様に寒蘭を餌として寄生している(下手したら寒蘭は蘭菌に食べ尽くされる運命にあるかもしれない)。それを寒蘭が利用しているに過ぎない。もちろん蘭菌が無くても蘭は育つ。無菌状態で栽培されて証明されている。

一方、蘭菌は居ないと考えられる人工交配の瓶苗も蘭舎で育てていると蘭菌を持っている。もちろん無菌発芽なので瓶から出すまでは蘭菌は居ない。自分は何本か瓶苗を育てていてその根を検鏡し、蘭菌は居ないと思っていたがすべての株にラン菌根菌を発見した。瓶苗生産者がどこかで蘭菌を接種したかと尋ねてみても誰もそんなことはしていなかった。
無菌の苗も蘭舎で自然に蘭菌に感染するのだ。

Posted by woods at 2016年02月10日(水) 22時58分   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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