2015年09月23日(水)
「緋月」 2 [竹内と寒蘭]
竹内の緋月は私のところに来て間もなく花を付けた。
画像の花がそうだが、棚の一番南端に置いただけだったが血のような色の紅が咲いた。
写真を人に見せたがこんな色の花は無いとあっさり言われたほど写真の紅は鮮やかだっだ。もちろん本物もだが。
この小さな木に花を付けたのがいけなかったか翌年作落ちし次に花を見るまでに10年以上かかった。今になって原因がわかったのだが薬剤の潅注が根を傷めていたようだ。なんとか育て上げないといけないと思い気がつけばダコニールなどの潅注をしていた。普通の蘭は年に2,3回潅注しても生き生きとしていたが、この蘭を含め黄金葉は多めにやったので根が糸のように細くなり毎年出る芽が大きくならなかった。
別ルートで入れた緋月
竹内から緋月を貰えるとは夢にも思っていなかったのでちょうど1ヶ月前に小苗を購入していた。
こちらは平成18年に花が付いた。
Posted by 管理者 at 2015年09月23日(水) 05時52分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
コメント
本当に大切な蘭はいろいろとやりたくなりますね。
薬害は一時的なことですが、問題は根圏の微生物相が変わってしまうことですね。寒蘭にとって良くない菌が繁殖し、蘭菌のような優良な菌を減少させてたと思います。以前は蘭の根圏のことを言う人はいなかったので誰も考えなかったです。
ただ自分の普及員のある先輩は蘭の根の消毒は必要ないと言っていて私の頭の片隅にはいつもその言葉がありました。
もう5年くらい前のこと、十数万円の京の夢の根元付近が病気にやられ、これは大変なことになったとパニックになり、病原菌を死滅させようとベンレートの粉剤をそのままかけて様子を見ることに、その内、次第に根はスカスカに、バルブもスカスカになって枯死寸前となった経験があります。今にして思えば粉剤をさのまま振りかけたことがかえって健康を害し、葉がすべてなくなる原因となりました。この京の夢、一昨年新蘭舎へ入れて放ったらかしにしてあった所、今春遅くに新芽が上がり、現在3ミリ位の虚弱な1枚葉となっています。命は取り留めたようですが、小生の存命中には花をよう見ないなと覚悟を決めています。今にして思えばこれも薬害の一つと考えています。
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