2014年08月30日(土)
ケミクロンG [栽培技術]
最近は使用済み鉢をため込まないでこまめに消毒している。
ため込むと水洗作業が大変になることもあるが、しばらく置いて無駄に菌を増殖させてもいけないかなと思うからだ。
私の周りの話だが・・・・
本当に毎年毎年蘭を枯らす人たちがいる。
今日も冗談で話していたのだが、蘭は枯れるから売れるのだと。
枯らす人がいないと動かないと言っていたが、その前にそんなに蘭が枯れたら蘭づくりが嫌になってしまうのではないだろうか?実際、それでやめた人も多いと思う。
枯らす人の話を聞いていると概して蘭鉢の消毒が不完全だ。
腐敗病で枯れた鉢は廃棄するのが一番良いが、ほとんどの人が簡単な消毒で再利用している。
「水洗いして天日で干す」×
「沸騰したお湯に入れて煮る」△〜× 腐敗病には効果が低い
「新聞紙を丸めて突っ込んで燃やす」XX
こんな感じだ。
私がケミクロンGを使い出したのは
腐敗病の感染を疑ったとき最後に残った感染経路が使用済みの鉢だったからだ。それまでは水洗いして天日で干していたのだが、腐敗病が出た鉢を見てみると何年か前に腐敗病の蘭を植えている鉢だった。
最後は使用済み土の消毒。
私は以前は土の再利用はしていなかった。
ケミクロンGで消毒すれば病気を心配しなくても良いことは知っていたが、他の理由で使わなかった。
鉢数が多くなった今ではコスト対策で再利用をしている。
その理由は、
「土塊がくずれて目詰まりしやすくなる」
「肥料成分の残留(意外と硝酸態窒素が多い)と微量要素の欠乏」
「土の酸性化」
などだ。
再利用で留意している点
表土2〜3センチは肥料残りもあるので破棄。
病気だけなら数時間の浸漬で良いが、数日浸して過剰な水に溶け出す肥料成分を除去。
取り上げ後は何日かは雨ざらしにする。雨がなければ水をかける。
使用前にキトサンやHB101で土作り(寝かして土をなじませる)をする。
植え付け中に微量要素(液肥)の補給をする。
Posted by 管理者 at 2014年08月30日(土) 20時10分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 4 )
コメント
私の周りでは自己流でいろいろやっている人が多いですが、何か違うかな?と思えてしまいます。
ケミクロンGは簡単で効果が高いので勧めているのですが、なかなか浸透しないです。
*腐敗病を起こすフザリウム菌のことはよく解っていないですが耐久性を持った厚膜胞子は一般的な殺菌温度(60℃10分)より高そうです。
woodsさん おはようございます
なるほど伝わってこその熱というわけですか
ありがとうございました
確かにフザリウム菌は煮沸消毒で殺菌可能だと思います。問題はあの大きくて厚い陶器鉢を完全な煮沸消毒が出来るかというとこです。専用の設備がないと困難です。多くの人が不十分だと思います。
ケミクロンGは「あらゆる病原菌に対し強い殺菌力を持っている」となっているのでウイルス自体には効果があると思います。この場合も問題は根などの残渣が残っていた場合、完全に殺菌できるかというところです。
基本は破棄です。
woodsさん こんばんは
腐敗病はカビのフザリウムのことですよね。
確かに土壌菌には煮沸消毒が有効ではないものが多くいるようですがフザリウムだけに関すれば
煮沸消毒も同じぐらい有効なのでは?
あと教えてほしいのですが
ケミクロンG=次亜塩素酸ナトリウムは一部のウィルスに有効ですがシンビのウィルスCymMOV ORSVにも効果はあるのでしょうか?
追)双剣に花芽二つです
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