2014年09月24日(水)
そろそろ色づけ対策か [最近の蘭舎(旧)]
秋分の日も過ぎてこれから一気に日が傾いてくる。
毎年、私はこの頃から花の発色対策を始めている。
と言っても特別なことをするわけでなく画像のように窓を大きく跳ね上げて傾いてきた日差しが蘭舎に差し込むようにするだけだ。
10月の中頃になるとこの蘭を置いたところまで日差しが差し込む。
この開けた窓から入り込む光をどの鉢に当てるかを支柱立てをしながらこれはここあれはあっちと、あちこち移動するのが私の発色対策となっている。
桃花などはもっと他の方法も考えないといけないと思うがメインはこれだ。一鉢二鉢は外に出して夜露に当てようかと思うがまだはっきりしていない。
左の画像は蘭舎の東側。直接窓から入り込む光は多くない。乱反射で木漏れ日が入ってくる場所だ。ここには黄花や桃花、黄金葉を置いている。
下の画像は南側だが、開けた窓から直接間接に花芽に光が当たる場所。ここには紅花を集めている。
こちらは南西。
こちらは大事な色物は置かない。初花や青物がメイン。
最後は蘭舎の奥、北側だが
青や更紗を置いている。
色付けのために鉢を置く場所を考えているが、今はそれよりも光合成が十分に行えているかに腐心している。
当然良い花を咲かすには光合成で十分な養分を作らないといけない。そのためには必要な光線を確保しないとダメだ。また明るい蘭舎の蘭は発色が良い。ある種色素(紅など)は光の総量で色が決まると言われている。
ちなみに現在の遮光は
天井は75%遮光の遮熱ネット1枚だけだ。これで12千ルックスはある。10月に入ったら代えないといけないかと思うが当分はこの遮熱ネットだ。
壁や窓も直接もしくは間接に十分な光が入ってくるよう遮光を代えている。
Posted by woods at 2014年09月24日(水) 16時05分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
コメント
こんばんは
自分は紅については納得いく発色が出来ていると思いますが、桃や黄花(豊雪も)は思うような色にならないです。
それは花に葉緑素が入るためです。葉緑素が入らないようにするのは気候的に無理なので、入った葉緑素を早く抜く手立てがないか思案しています。朝夕寒くなったら夜露を採るなどいろいろやって見たいと思っています。
金紫鳥等は桃になる素質はあると思いますが葉緑素ものりやすいです。そのため日を当てないと更紗になりますが、自分は日を当てて赤くして葉緑素があることを解らなくしています。
桃花の発色方法について早速ご教示頂き誠にありがとうございました。数年前十月になってから花芽が上がってきた事がありますが、それは、十二月の開花まできれいな桃色を維持したことを思い出しました。woodsさんの説明、「花芽が見え始める頃(8月中下旬)に桃でないと、その時点で低温で葉緑素が入らない条件でないと今頃桃色にならないかと思う」が納得できました。
本日のブログものすごく参考になりました。気温、光量、葉緑素、アントシアニン等考えながら色出しに挑戦し、今年も又、花展で恥をかこうと思っています。ありがとうございました。
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