2017年07月14日(金)
光合成と新芽 [雑記]
今年は新芽会で良い成績を残せた。
賞品の鉢が欲しかったので少し気合いを入れて出品したのもあったが、今までに無くタイミング良く新芽が育ってくれたからだ。
この鉢はすでに大きく展開しているが、今年はこの鉢のように6枚葉の新芽も多い。
ここ二三年、芽時期の蘭舎が暗くなっていたのを今年はもとの明るさに戻した。と言っても快晴時日中の一番明るい時間帯の照度を15千を超えないようにしている。完全に晴れる日は少ないので平均的な照度は8千〜12千ルックスといったところだろうか。
光合成量は照度に比例する。ただし一定の光量で飽和する。
寒蘭では15千でマックスと言われている。そして最低は2千前後だ。
2千ルックスと言えば暗く思うかもしれないが、室内で新聞を広げて読める明るさが700ルックス程度だからかなり明るい。
車で例えれば、2千回転から15千回転までの間でガソリンエンジンを回している様なもので、当然2千回転より15千回転の方が同じ時間ならより長距離を走る。これと同じで光合成が多いと新芽の伸びが良いことになる。
葉の黄化についていろいろ訊かれるが、対策は難しい。
黄化は高温による葉焼けだけでなく、「光合成装置」=エンジンが壊れることによって起こっている。
光合成装置も高回転で回していると、エンジンと同じように壊れやすい。オーバーヒートしないように水冷も必須でまた潤滑油の欠乏もNGだ(光合成装置の潤滑油が微量要素)。当然強光も防がなければならない。
黄化だけを考えるとエンジンを回さなければ良い。4千〜5千の低回転で走っている限り大きな負担とならない。10千を超えて走るとそれなりのメンテナンスが必要となる。
Posted by 管理者 at 2017年07月14日(金) 22時44分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
コメント
黄化対策として有効なのは肥料をして蘭舎を暗くすることです。暗くなるとエンジンは休まります。葉緑体は比較的新しい葉なら窒素肥料主体で再生します。
おはようございます。
高回転で走り続けると色々とガタがくるわけですね。そこで定期的なメンテナンスが必要だと!寒蘭の場合は故障した物をどうやって改善させるかですね。
4年生の中木の話ですが、バック3芽が黄化したものが、ある日見ると葉の色が明らかに青くなっていました。スマホで過去の画像と確認もしましたが間違いなく全体の色が良くなっていました。植替えなど特別変わった事はしていないのに不思議です。
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