2015年08月30日(日)
満天 [竹内と寒蘭]
1091 満天 まんてん 桃花 幡多郡西土佐村 平成14年 竹内国芳
花は桃色で正三角の四方咲大輪。舌は巻舌で黄白地に桃の細点を散らす。花茎は桃紅のやや木幹で葉上に抜け花間は広い。葉は淡緑、並の中垂れ葉。花5.5×0.6cm 花茎51.0×6.0cm 葉47.0×1.2cm
やっと満天に花が来た。
遅いので今年は休みかと思っていた。
竹内の蘭で一番竹内の蘭らしいのはやはり「満天」だろう。
本部点で金賞(宿毛市長賞)をとったのを機に命名したが、その年のNHK朝ドラの「満天」から名前を頂いたものだ。
画像は竹内の葬儀の祭壇。今年の8月9日に81歳で亡くなった。
私は満天の鉢を遺影の横に飾った。
この満天を土葬なら一緒に埋めてやれたのだが、火葬なので棺に入れるのは叶わなかった。
なぜらしいかと言えば、竹内は桃花はより桃に黄花はより黄色くなるように交配を考えていた。後にも先にもこれ以上の桃花は出ていない。
14年の本部展は私と一緒に出展したが、出品の朝叔母に満天と名付けたらおかしいだろうかと心配げに話していたのを覚えている。自慢の一品だったと思う。本人にとっては満点の花だったはずだ。
Posted by 管理者 at 2015年08月30日(日) 19時42分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 4 )
コメント
竹内は平成19年5月までは蘭を作っていました。
その後もしばらくは元気だったのですが・・・
こんばんは。
失礼ながら、竹内国芳様が8月まで御存命だったとは知りませんでした。平成15年の「土佐黄金」の命名が最後でしたので。
名・実ともに銘品ばかりで、大きな功績を残され、竹内コレクションでは私もその恩恵を受けありがたく思っております。
満天は大型の桃花です。今のところ他に類がないですね。頑張って増やしますのでいつか作ってください。
良い蘭が世に出てくるには本当に長い時間がかかります。竹内の蘭はまだまだたくさんあります。少しずつこのブログで紹介していきたいと思います。
蘭はこの雨で一気に生えてくると思いますよ。今日は沢山採りました。
満天は桃色がすばらしく咲き方も良いので私も育ててみたい一つです。桃花でこれほど長所が詰まったものは他に無いのではと思うほどです。蘭は長年育てていくものなのでその中には色々なドラマがあるものですね。
気候もだいぶ涼しくなってきました。この雨で山の蘭も生えてくれるでしょうか。
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