2014年08月23日(土)
薬害 [栽培技術]
自分がこの時期に殺虫剤を散布していると言うと、未だに驚かれる。「やって大丈夫か」とか「薬害はないのか」とか聞かれる。
自分は説明するのも嫌なので「薬害はある」と答えているが、そう言うとそれ以上訊かれなくなる。話が終わるのだ。自分もやって見ようかという者は皆無だ。
今でも殺虫剤の花芽への散布はNGだと思っている人が多い。私は、反対に聞きたい。「殺虫剤を散布して薬害を出したことがあるのか?」と。実際に聞いてみると本人は出したことがない人がほとんどだ。当然散布経験が無いからであると思うが、都市伝説みたいな話で実際はたいしたことは無いのに大げさに吹聴されて「殺虫剤を花芽に直接散布すると花がダメになる」と信じてしまうのだろう。
薬害は薬剤や環境、そけとどんな噴霧器を使っているか等の散布方法によって出方が大きく違ってくる。一概に言えないが私が使用している農薬については先に記述した通りで、薬害はたいしたことは無い。実際出ても私は気にしていない。バッタやナメクジに食われるよりもダメージの程度は遙かに少ないからだ。
私の殺虫剤使用は8月から10月の花への食害対策としての6〜7回の散布とダニやカイガラムシ対応の6,7月の1〜2回の散布である。
これで1年を通じて虫害を防いでいる。「私は自分の蘭舎内ではこれまでに一度もナメクジを見たことがない」と言うと不思議がられるが、これだけ散布していればナメクジも嫌になるのだろう。
花時期の虫害対策は人それぞれだでいろいろと工夫するのも楽しいだろう。ただ床にダイジストンを大量に播いて虫よりも人間の方がやばくなってしまう人もいる。ドアの開閉に異常に神経質になっている人もいる。
そんなのを見るのは自分は嫌だ。
殺虫剤散布は知識を持って正しくやれば何の問題も無いことを解って欲しいが、私の周りでは理解してもらう行動はエネルギーがかかりすぎてようしない。
Posted by 管理者 at 2014年08月23日(土) 17時53分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
コメント
おはようございます。
参考になっていますか、良かったです。
ここに出ている話は私が喫茶店などで日々会っている人の話です。
このホームページを見ていない人達に言葉で説明することはとても大変です。何度言ってもこちらの意図するようにはしてくれないです。参考資料を渡せば良いのですが趣味の話ですのでそこまでしていないです。資料か欲しいという人もいません。
私は早めに防除していますが、適期は花芽の袴から中身が見え始めた頃です。ハモグリバエ対策ならアディオンで10日〜14日間隔で3回もやれば大丈夫です。早く寒くなるところなら2回でも良いかもしれません。
こんばんは。
私は展示会に縁が無く個人で楽しむだけですが、1年に1度の花が虫害に遭ったら非常にがっかりするので、必ず消毒しています。
アディオンを規定倍率で花芽にかけていますが、ここで教えていただいた散布条件どおりで、薬害は皆無です。
まだ花芽が確認できていませんので、殺虫消毒は9月になり、同時に庭に咲く草花にもかけます。
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