2016年03月03日(木)
今日の蘭舎 [最近の蘭舎(旧)]
早くも3月となった。
日差しがきつくなるにつれて遮光資材を替えてきたが、蘭舎が3ヶ所もあると大変だ。
明るいところが15千ルックスを超えてくるのをめどに遮光資材を替えている。この時期は2週間に1度は何やかんやしている。
現在の遮光資材
第一蘭舎は遮光率70%の白色遮光ネット+不織布。
第二蘭舎は遮光率60%の白色遮光ネット+25−30%のクールホワイト。
第三蘭舎は45−50%のクールホワイト+35−40%ダイオネット黒。
第一蘭舎
70%の白色遮光ネットだったが昨日不織布(20−30%は有ると思う)を追加した。
これで11時頃明るいところで12千あった。1時頃で13千ルックス。蘭舎の平均的なところで10千ルックスくらいだろうか。
第二蘭舎
60%の白色遮光ネットだったが今日25−30%のクールホワイトを重ねた。
60%一枚では15千を超えていた。
第三蘭舎
巻き上げの45−50%のクールホワイトに25−30%のクールホワイトだったが、昨日25−30%クールホワイトを35−40%ダイオネット黒に替えた。
エビネもあるので少し強くしている。それでも11千くらいはある。
画像は加温室の蘭
ずっと言ってきたことだが、寒蘭栽培で最優先することは採光管理だと思う。これだけではいけないが、この時期適温に温度管理できれば寒蘭は自然に育つ。
寒蘭栽培の優先順位
採光管理>温度管理>水管理(乾燥対策)>施肥管理>病害虫防除管理
画像は第一蘭舎=窒素飢餓か黄金葉か?1
蘭舎を作り、冬はビニールで囲い換気扇とヒーターで5−25℃の温度を保ち、こまめな採光管理で平均的な照度を10千ルックス前後に維持していれば、水は定期的にやっても早めに多くやってもほとんど問題は無く、肥料は決まった量を決まった時期にやれば良いし、病気や虫は発生があれば消毒するので良い。
画像は第一蘭舎=窒素飢餓か黄金葉か?2
肥料の優先順位は低い。
画像の蘭はかなりな窒素欠乏だと思うが、新芽も伸びていないこれまでの時期と寒くて肥料の効きの悪い冬に肥料をやる必要があるのだろうか?3月の施肥で十分じゃ無いだろうか。自分はそう思って9月から肥料はしていない。
画像のなかの土が新しい鉢は昨年の暮れか今年植え替えした物だが、9月の一斉施肥以降に植え替えしたものには肥料はしていない。10月の頭に植え替えした蘭は5ヶ月肥料無しだ。
画像は第一蘭舎=窒素飢餓か黄金葉か?3
私の回りにはこんな人が多すぎる
水管理>施肥管理>温度管理>採光管理>病害虫防除管理
肥料が多いと水管理が難しくなる。蘭舎が暗いと根腐れに直結する。採光管理より施肥管理に優先順位が高い人は寒蘭栽培が難しいと思う。
Posted by woods at 2016年03月03日(木) 17時47分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 4 )
コメント
katsuya さん 葉が黄色くなるのは窒素不足以外にも幾つかの原因があります。この時期は古い葉から栄養が新芽や新根に転流してしまうことで黄色くなることがあります。また強光下では葉焼けとは別に光障害で葉緑素が分解されて少なくなることがあります(春先に遮光が遅れるとなりやすいです)。
窒素不足なら古い葉は難しいですが2,3年生の葉は施肥で改善されます。
focke さん どれかの要素が不足しないよう補うという考えは良いですね。
問題は肥料をやらないと太らない。太らしたくて肥料をやると言うところです。植物は光合成をするときに肥料がいりますが肥料を多くやったからと言って光合成が進む訳ではありません。光不足で光合成が制限されているところに肥料が多く行くと様々な障害が発生することになります。
私の蘭も黄金葉みたいになったものがあります。窒素不足か採光に問題があったものか考えていますが、以前からある中の2鉢だけなので窒素不足かなと思っています。これは施肥で治ってくるのでしょうか?
こんばんは。
私の考えは優先順位方式ではなく、理科の教科書に肥料の3要素と微量要素の関係を表す樽の絵があり、要素は互いに関連しあい過不足があってはならないとありましたので、採光・温度・水・施肥・病害虫防除は樽の板のようなものと思います。どれかの長さが足りなくても中に入れる水が少なくなってしまいます。
重要度からすれば、優先順位方式とも考えられますが。
我家の場合、冬季の採光と温度管理がネックです。
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