2014年06月02日(月)
白くない根 [最近の蘭舎(旧)]
画像は「緋の舞」の2年生の根だ。
30センチほどの長さで右側が付け根だ。
これを4等分して検鏡してみた。
4はおそらく新芽とともに昨年の5〜6月に伸びたところだ。3は真夏に伸長しているところだろう。2は昨年の秋。1は今年になって伸びたところだ。これを見ると4は白く3は茶黒い、2は最初茶黒いが秋遅くに白くなっている。この根以外にもいろいろと観察していると茶黒くなる根は夏場に伸長していることがわかる。
上の3つは1のカ所を3等分して拡大したもの。
下はそれぞれを輪切りにして並べた。
外から見ると茶黒く痛んだところが所々あるが、輪切りにしてみると痛んだところは「根被」でそれ以上内部には見られない。
これは根の先端部分をさらに拡大した物。最初の画像で先端が黒くなっているの見える。拡大すると表面にへばりついていることが解る。
簡単にはぎ取れる。
こちらの3つは2のカ所を3等分して拡大したもの。
下はそれぞれを輪切りにして並べた。
若干外皮や皮層の外側まで茶色くなったところが侵入しているが、そこで止まっている。
外から見てえぐられたような痕を見てみると、
根被を剥いで見ると下は綺麗だ。
Posted by woods at 2014年06月02日(月) 05時42分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
コメント
こんばんは
白い根でないとダメだは昔の人が悪かったのだと思います。
誰もがそう言っていました。ただ、白くする方法を間違ってしまい。失敗した人も出ていました。
私は失敗した人を周りに多く見てきたので、そんな間違った方法は採らなかったです。
寒蘭は他の園芸作物と別だと考えるのが間違っていると思います。基本は植物です。
こんばんは。
「白い根」・「白くない根」、興味深く拝見いたしました。
寒蘭を始めたころは、根は白くないとダメだと思っていました。今は根の色は生育には影響しないと思っています。そう思うと何か気が楽になりました。
他の園芸植物に比べると寒蘭は、まだまだ難しいです。
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