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    Woods@管理人のブログです。

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2014年06月20日(金)

今日の蘭舎 [最近の蘭舎(旧)]

この時期何は芽かきと痛んだバックの整理で忙しい。

すでに花芽分化は完了したと思われるのでバックを除けても影響ないだろう。問題は奴で出た芽に養分を取られて花が伸びる前に止まってしまうことだ。どうしても花を見たい株は1芽に整理している。

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画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

この鉢は芽が奴に出ていたが、株全体が左に傾いていた。

左の芽をかぎとり、株は右に起こしてみた。

鉢の土は見えている範囲のみ除けていて補正後に戻した。

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当然、潅水後に薬液を潅注。

良い花が咲けばそのまま展示会に出品できる。



この株は未開か株だが、一昨日までオークションに出品していたバック苗セットの大きい方の親木だ。

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明日ら天気が崩れそうだったので昼前に消毒した。前回は3日だった。


今回は新芽への虫害予防のためコテツフロアブルを加用してみた。
コテツは殺虫スペクトルが広いのでいろんな虫に効果がある。
(コナガ、ハスモンヨトウ、シロイチモジヨトウ、オオタバコガ、ミカンキイロアザミウマ、ミナミキイロアザミウマ、ナミハダニ、カンザワハダニ、サビダニ類、ホコリダニなど)

バリダマイシンは細菌性のズボ抜け予防だ。


ゲッター水和剤は炭そ病予防だが、こちらも幅広い殺菌スペクトルを持っているので葉を害するその他の病気に効果が期待できる。

Posted by woods at 2014年06月20日(金) 15時25分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2014年06月19日(木)

オークションの蘭2 [お知らせ(旧)]

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これは昨日までオークションに出していた桃紅花(13243)の親株。

私の蘭舎には西谷の第二第三世代が沢山ある。多くは初花までは蘭舎にあるがその後はニコ市などに出される。
なかなか残る蘭は少ない。
その中でもこの蘭は新芽の色が良くしかも刷毛が親葉になっても残る。
100本に1株あるかどうかの逸品なのだ。

今年の新芽もなかなか良くて7月13日の新芽会にちょうどだ。

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花は一回しか咲いていないが桃紅(私の蘭舎では赤みが強くなる)に咲いた。

舌は有点だが下地は純白。
次は赤みを押さえて桃に咲かせたいと思っている。
花弁も化粧前なので揺れがあるが、アイロンをかければ驚くほど良くなる花だと思う。

Posted by woods at 2014年06月19日(木) 20時07分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2014年06月17日(火)

オークションの蘭 [お知らせ(旧)]

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前回から 続き・・・

捜していた親木はこの一角に隠れていた。
捜していたのはバック出しがなくなったことを書いておくためだ。
後からバックがあったのにとバックを捜す羽目になるのはごめんだからだ。


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見つかってからはどんな花が咲いていたか以前の画像を捜した。

この一角は展示会用に作り込んでいる蘭を集めている。

以前の記録を見てみると(自分の記憶では中輪だと思っていた)、平成24年に咲いた時(この画像)はサイズが90mmとなっていた。画像で見ると三角咲きなので土佐の基準では副弁長は5センチを越えて大輪になると思う。写真を撮ったのも満開直後なのでもう少し置けば一回り大きくなるだろう。

画像(193x290)・拡大画像(801x1200)

こちらは昨年咲いた花だ。

上は自然光で撮っているがこちらはフラッシュ撮影。

里紅や紫月以上に濃い。

昨年は前年が葉上に花が抜けていなかったので期待していなかったのか作り込んだ花になっていない。

有点で三角咲き(平肩に近い)なので紫月と比べると少し弱いかもしれないが花間もあり色は最上なので展示会では良いところに行けるかもしれない。

今年は展示会用に力を入れて育ててみたい花だ。

画像(193x290)・拡大画像(801x1200)

こちらは平成23年の初花。

この記事を読んでいる人は何を言いたいか解らないと思うが・・・

ようは寒蘭は初花の花を見ただけではなかなか本質は解らないと言うことだ。何年も作り込んでこそ良い花になる。

Posted by woods at 2014年06月17日(火) 20時06分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

今日の蘭舎 [最近の蘭舎(旧)]

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

このブログもなかなか毎日は続かない。
その日したことでも載せていったらと言う気持ちはあるのだが、なかなか気持ちが乗らない。
その大きな理由が酒だ。飲めない酒を飲んでしまうと2,3日は記事を書くことが嫌になってしまう。

そんなことはさておき今日もたいしたブログネタがあるわけでもないのだが、写真を撮ったのでアップする。

今日は昼前から雨になった。完全遮光だと暗くて蘭も見えない。こんな時は下に張っているダイオネットを片方に畳んでいる。

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少し詳しく紹介する。

天井にエクセル線を約1メートル間隔に張ってその上にダイオネットを載せている。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

ポイントは両サイドの処理。

専用の留め金で止めてしまうと取り外しが大変になる。
私はこれを洗濯ばさみで止めている。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

あらかじめ洗濯ばさみのリングにエクセル線を通しておく。
この洗濯ばさみで任意の所を挟んでおけば、畳んだ後元に戻すときネットがずれないので簡単に元の場所に戻すことが出来る。畳むのに1分。元に戻すのに2分もあればすむ。

エクセル線も洗濯ばさみもハウス園芸の主要なアイテムなので園芸専門店(JAなど)に行けば手に入る。非常に安価だ。

もう少し工夫して滑車とロープで簡単にたぐり寄せられる様にすると良いのだが、取りあえず手を伸ばせば届く位置なので手力でやっている。

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そんな明るくした蘭舎で何をしていたかだが・・・

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オークションで落札された蘭の荷造り作業だ。

その前にバック出し苗の親がどこにあるか探すのに往生していた。
30分ほど捜してやっと見つかった。
ずいぶんと立派な蘭だった。

長くなったので 次に続く・・・・

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Posted by woods at 2014年06月17日(火) 18時07分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 2 )

2014年06月14日(土)

蒸留水器 [最近の蘭舎(旧)]

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第一蘭舎の片隅にmegahomeの蒸留水器を置いている。先日からこれが活躍している。

今年で4年目となる。電気ポット式で沸騰した蒸気から水を作ることが出来る。これで出来た水は今では夏場の飲料水として活躍している。

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6時間で4リットルの純水が出来る。電気代は4リッターで70円ほどだそうだ。原料は水道水なので安価な飲料水だ。

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驚くのは4リッターほどの水道水に蒸発後ポットに残るこの不純物の多さだ。



始めこれを買ったのは飲料水にするのが目的ではなかった。
PHとEC測定時の純水が欲しかったのだ。

たまにはそれに使っているが、今ではほとんど毎日飲料水用に4リッターの純水を作っている。
蒸留水なので味も素っ気も無いが慣れればこちらがおいしく感じる。水道水やミネラルウォーターは何か違和感を覚えてしまい特に夏場の水道水は飲む気になれない。

Posted by woods at 2014年06月14日(土) 05時58分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 2 )

2014年06月13日(金)

土作り [最近の蘭舎(旧)]

今朝も早めの潅水をした。中3日だ。
今日は蘭がつつけないので残り少なくなっていた第一蘭舎用の蘭土の配合土作りをした。

つつけないは幡多弁かな・・・

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午前中2時間はダケ土づくりを行った。塊を砕いて大中小に分別。いつもこの作業が大変で嫌になるがこれも日当だと思って頑張っている。

前回から大の大きさを少し小さくしている。全体も中と小が多くなった。

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配合する土は前回と同じだ。

中央に写っているゼオライトは次回から使おうと思う。
焼き赤玉土がもう手に入らない、今回が最後となった。

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全体として粒も小さめだ。

Posted by woods at 2014年06月13日(金) 17時49分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 2 )

2014年06月12日(木)

施肥と潅水2 [最近の蘭舎(旧)]

画像(290x192)・拡大画像(1200x797)

昨日オークションに4点出品したが即決価格を設定していた2点があっという間に落札となった。ありがたいことだ。

そんなこともあって今日も何か出せる物はないかと蘭を眺めていた。

少し気になったのでというか、久しぶりにどうなっているのか見てみたいと土を調べることにした。

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この株を半分にした。良い方3芽を出品しようと思う。

私の蘭では葉の色がすこぶる濃い。つやつやしている。肥料が効いているのだろうか。

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以前はよく調べていたがしばらく見ていなかった。
と言ってもPHとEC値だけだが。

右から、
1.未使用の配合土。
2.表土2センチまで 目に見える肥料は取り除く。
3.表面2センチから5〜6センチのところ。
4.表面5〜6センチから10センチくらいのところ。
5.10センチから下。

この5つを調べた。


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PHメーターもECメーターもネットで買った2〜3万円の一般的な物だ。

測定は土と水をおおよそ1対2で攪拌30分放置後かるく懸濁し測った。

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結果は赤字で書いた数値だ。

施肥後9日余りで表土近くはEC値が高いのは当たり前だが、問題となる高さではなかった。PHは表土とその下ではかなり低かった。PHの低さは施肥による一時的なものではないと思われる。

表土から深くなるにつれてPH値は高くなり、EC値は低くなって左端の10センチ以下では右端の未使用の配合土と同程度だった。
土は1年と6ヶ月使用した物。

これらの結果からなにが言えるかは説明が難しいが、私の施肥後の潅水は妥当だったことは言える。
それとこの数値を見る限り植え替えも24ヶ月は適切なのかもしれない。

Posted by woods at 2014年06月12日(木) 12時02分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 2 )

2014年06月11日(水)

オークション [最近の蘭舎(旧)]

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画像は今日の第三蘭舎。

これだけあってオークションに出品する蘭がないと言うと怒られそうだが・・・・


今日も一日ここで過ごしたが、どれを出すかがなかなか決まらなかった。

画像(290x192)・拡大画像(1200x797)

やっと4点決まった。

今日は苦肉の策でセット出品だ。
新芽の綺麗なのもあった。

Posted by woods at 2014年06月11日(水) 19時50分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2014年06月09日(月)

施肥と潅水 [最近の蘭舎(旧)]

画像(193x290)・拡大画像(801x1200)

今日は早めの潅水を行った。

前回から4日目だが、肥料が分解されていると思い中3日でやった。
昨日今日は何とか晴れ間も見えたが雨もあって鉢は乾いていない。

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潅水すると生えていたカビが消えてしまう。

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左の画像は潅水前のものだが、鉢によってカビの生え方が違う。

左は最近植え替えたもので、同じ日に置き肥をしているがまだ分解が始まっていないのか、右の鉢のようには活発なカビは見られない。

Posted by woods at 2014年06月09日(月) 21時21分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2014年06月07日(土)

今日の蘭舎 [最近の蘭舎(旧)]

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今日の第一蘭舎です。

天気の悪い日は遮熱ネット1枚にしている。

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3日にやったグリーンキングにカビが生えだした。

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Posted by woods at 2014年06月07日(土) 16時46分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 2 )

2014年06月05日(木)

雨なのに水やり [最近の蘭舎(旧)]

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梅雨に入ったとたんよく降ったもので、アメダスは昨日の0時から今日の11時までに400mmを記録していた。

画像は我が家から見た蛎瀬川。今朝7時頃だ。昨夜100戸余りの我が集落に避難勧告が出ていた。この川が国道を越えて氾濫したとしても被害を受けるほど低地にある家は10戸も無い。私の家も避難勧告とはおかしな話だ。


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それはさておき
今朝は早起きして水やりをした。
このところ5日間隔で水やりをしている。今日が5日目だった。


Posted by woods at 2014年06月05日(木) 16時34分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 2 )

2014年06月04日(水)

白くない根2 [最近の蘭舎(旧)]

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

植え替えしていると地上部の生育はすこぶる良いのに何で根がこんなに茶黒いのかと思うことが良くある。

「根は白方が良い」という意識があるから他ならない。
私も潜在的にすり込まれていた。それは先輩の多くが白い根を称美していたからだ。


画像の根はどうだろうか?

白いところと色の茶黒いところが混在している。
色が悪いのは根被だけで、土や肥料が合わなくて根傷みしているのなら内部がも変質しているはずだ。この手の根は内部は正常で白い。



仮説と言うよりも想像に過ぎないが・・・

蘭の根は先端から糖などの有機物を分泌して微生物を集めている。それは蘭菌のためではないだろうか。

蘭菌はその微生物を餌として増殖し栄養を皮層内に貯める。
温度が高いときは微生物の活動も活発で数も多くなりその死骸が根被の内外に蓄積され茶黒くなる。蘭菌はそれを餌としてぺロトンを形成している。この場所にぺロトンが多いのも蘭菌の餌が豊富にあるからではないだろうか。

Posted by woods at 2014年06月04日(水) 22時20分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2014年06月03日(火)

施肥 [最近の蘭舎(旧)]

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今日 6月の肥料をやった。

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施用量は5キロ袋の肥料が少し余ったので、一鉢当たりは2.3グラムくらいだろうか。

この5.5号鉢で2グラム弱。
こんな量で効くのか心許ない。

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7.5号鉢で3グラム強。
この鉢は3月に植え替えて初めての置肥だ。

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自分は前の肥料はそのまま置いている。年間で3回、2年で6回分となる。これだけあると鉢の上はてんこ盛りだ。

Posted by woods at 2014年06月03日(火) 18時39分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

白くない根2 [今日の一枚(旧)]

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前回の続きです。

画像は3のカ所。夏場に伸びたと思われるカ所で猛暑の影響か他のカ所より細くなっている。色も悪い。

これだけ悪いと、普通は植替え時に剪除されてしまうかもしれない。

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3の輪切り。

「根被」は水が入っている状態では茶黒いが切断部で水が抜けているところは白ぽっく見える。「皮層」は1や2のカ所と比べると黄色ぽっい。あえて黄色と言うが痛んだ結果の褐色ではないからだ。

(初めての人へ
一番外側は水を含んだスポンジ状の「根被」、死滅し中が空洞になった細胞。その内側に薄い膜状の「外皮」がある。その内側で根の大部分を占めるのが「皮層」。中心に茶色く見えるのが「内皮」に包まれた「中心柱」、中心柱の中に維管束が通っている。)

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4のカ所。

痛んだところが多く見られるが基本は白い。
この根の伸びた頃は比較的涼しいので根被を傷める微生物が少なく多くを白いままで残せたと思う。

この後の夏場に伸びた根(3のカ所)は比較にならないほど微生物も多くなり根被は防戦一方だったのだろう。

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4の輪切り。

「根被」は白い。
「皮層」は1や2のカ所よりは黄色い。

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こちらは3のカ所を生物顕微鏡で見たもの。上は実体顕微鏡画像。
中心柱(左端)から外皮まで写っているが、皮層を見てもらいたい。
皮層の細胞の中が見えていると思う。

中心柱に近い所は顆粒が詰まっている細胞が固まっている。(顆粒はデンプン)その右手の方は中に大きな塊が一つ入った細胞が多く見える。

上の輪切り画像で黄色く見える正体がこの塊である。これは紛れもなくぺロトンだ。

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一枚に収まりきらないので別画像になっているが、上と同じもの。

根被部分だが、これだけ変質してもしっかりと皮層をガードしている。
見上げたものだ。蘭菌の菌糸だけは通すが、他の菌は絶対に通さないと頑張っている。


根の先端を除いて「根被」は死滅した組織であり、土が湿った状態では水を含み、土から出すと乾燥して萎んでしまう。水が自由に行き来するスポンジのような組織である。

白い根を絞ると澄んだ水が出るが上のような根被からは濁った水が出てくる。不純物が根被の内外に存在するからだ。その不純物が何かは明確では無いが、根圏微生物の死骸や土に由来すると考えられる。

以前はこんな根は良くないと思われていて、根を白くする対処法が広く行われていた。栽培のテキストに当然のように書かれていたこともあった。
その一つが、用土の洗浄だ。鹿沼土やダケ土を綺麗に洗って微塵を除去し天日に干して使っていた。ダケ土などは角を取るため小型のミキサーでかき回し洗浄していた。

そしてもう一つが土や根の消毒だ。植え替え時、バケツに入れた農薬液に数時間から一晩つけ込み植え付けしている人が多かった。シーズンに数回農薬を潅注するのも普通だった。

私の栽培は当初からこんなことはしなかった。その意味がわからなかったのが大きな理由だが、普通の作物として栽培してきた。

Posted by woods at 2014年06月03日(火) 13時46分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2014年06月02日(月)

白くない根 [最近の蘭舎(旧)]

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画像は「緋の舞」の2年生の根だ。

30センチほどの長さで右側が付け根だ。
これを4等分して検鏡してみた。

4はおそらく新芽とともに昨年の5〜6月に伸びたところだ。3は真夏に伸長しているところだろう。2は昨年の秋。1は今年になって伸びたところだ。これを見ると4は白く3は茶黒い、2は最初茶黒いが秋遅くに白くなっている。この根以外にもいろいろと観察していると茶黒くなる根は夏場に伸長していることがわかる。

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上の3つは1のカ所を3等分して拡大したもの。

下はそれぞれを輪切りにして並べた。
外から見ると茶黒く痛んだところが所々あるが、輪切りにしてみると痛んだところは「根被」でそれ以上内部には見られない。

画像(290x232)・拡大画像(1200x960)
画像(290x232)・拡大画像(1200x960)

これは根の先端部分をさらに拡大した物。最初の画像で先端が黒くなっているの見える。拡大すると表面にへばりついていることが解る。

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簡単にはぎ取れる。

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こちらの3つは2のカ所を3等分して拡大したもの。

下はそれぞれを輪切りにして並べた。
若干外皮や皮層の外側まで茶色くなったところが侵入しているが、そこで止まっている。

画像(290x232)・拡大画像(1200x960)
画像(290x232)・拡大画像(1200x960)

外から見てえぐられたような痕を見てみると、

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根被を剥いで見ると下は綺麗だ。

Posted by woods at 2014年06月02日(月) 05時42分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 2 )

2014年06月01日(日)

今日から6月 [最近の蘭舎(旧)]

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早いもので5月も終わり、寒い日が続いていた蘭舎は一気に夏になってしまった。今日はここが30℃、ハウスは33℃まで上がっていた。


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そんなこともあって今日は薬剤散布をした。
前回散布が5月16日だったのでちょうど良かった。

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画像は散布後30分ほど経った葉の状態。
良い天気だったので薬液の乾燥も早かった。

画像(193x290)・拡大画像(801x1200)

自分は7頭口の噴霧器で撒布している。
液の付着と固乾状態はこんなかんじだ。

画像(193x290)・拡大画像(801x1200)

画像(193x290)・拡大画像(801x1200)

今朝のことアミスターを如雨露で頭からかけて良いかと聞かれた。
答えは「ダメ」だ。

比較していないが、こんな付着の仕方をしないと思う。
若い頃農業の基本として散布方法を習ったが、如雨露では農薬が葉に十分には付着しなかったと思う。

また残液が土に染みこむので蘭菌を殺してしまうことにもなる。

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オークションに出品しています。
梅雨明けまで何点か出品しようと思っています。

よろしくお願いします。

Posted by woods at 2014年06月01日(日) 21時40分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2014年05月31日(土)

白い根 [最近の蘭舎(旧)]

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植え替えしていて白い根があると不思議なことに嬉しくなる。

白い根の蘭と茶黒くなった根の蘭とは生育には大きな違いは無いのだが・・・・
むしろ少し茶色いくらいの根の方が良く育っている(ただし根被のみの場合の話)。

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私の場合白い根は山採りして間もない苗に多い。
これらの蘭は一昨年の7月に山から採ってきたもの。




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根を茶黒くしている原因は根圏微生物群の活動の結果、微生物の死骸や微細な土壌・残渣などが根被表面に付着または死滅して海綿状になった根被組織へ沈着することによる場合が多い。

画像(193x290)・拡大画像(801x1200)

山苗の根がなぜ白いかを考えると・・・

新しい根は最初微生物はいない。伸長が進むにつれて徐々に増えてくる。この微生物はどこから来るのだろうか。一般に作物の根圏微生物は植えられた土壌からよりも種や苗から由来するもののほうが多いそうだ。寒蘭は無菌の土に植えるのが普通なので土壌からではなく親バルブや根由来のものがほとんどだろう。

山には根を茶黒くする微生物が居ないのか、山苗は蘭菌の働きが活発なため他の微生物か活動できないのだろう。


逆になぜ白くならなくなるのかは、
蘭舎で何年も過ごすと山苗の時と根圏微生物の種類が違ってきて、蘭舎の環境に合った微生物相に変わってくるのかもしれない。特に近年は温暖化による夏場の猛暑、これの微生物相への影響は大きいと思う。





Posted by woods at 2014年05月31日(土) 17時56分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2014年05月30日(金)

今日の蘭舎 [最近の蘭舎(旧)]

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この時期何をしているかと思われそうだが、何かと忙しくしている。
何かというと6月の置肥までにしておきたい作業をしている。


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ようは植え替え作業だが、前回の植え替えから2年経ったが芽が出るまでは植え替えを控えていた鉢や肥料前に植え替えや株分け芽かきを済ましておきたい鉢を植え替えしている。

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この鉢などは

これだけ新芽が伸びたらバックを外しても問題ないだろうと思い植え替えした物だ。

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新芽に根を下ろし始めている。
ここまで伸びると自分で養分を吸収できる。後は葉が伸びて光合成が出来るのを待つばかりだ。

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こちらもせっせと植え替えしている。昨日今日とで100鉢ほどした。
1500鉢ほどあると思うが24ヶ月での植え替えは大変。

未開株が1000鉢ほどあり花を見たいが、残りはほとんど株分け物で売っても構わないものだ。
と言うことで明日からオークションに出してみようと思う。新芽も伸びてきたので頑張って出さないとこの蘭舎もすぐに満杯になりそうなのだ。



Posted by woods at 2014年05月30日(金) 17時48分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 2 )

2014年05月28日(水)

鉢の消毒 [最近の蘭舎(旧)]

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今日は貯まっていた使用済み鉢を洗った。早く何とかしないといけないと思いながら重い腰はなかなか上がらない。
たまりに貯まった駄鉢が80鉢ほどとプラ鉢が20個くらいあった。

洗浄後はケミクロンG液で消毒した。

50リットルの容器(ホームセンターで買った物)を使用している。

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一回に20鉢。
浸漬は10分間だ。10分待つ間に次の鉢を水洗いする。

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取りあえず消毒液を切って台の上へ。
ここで明日、広げて天日干しする。

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鉢は10分浸漬だが、最後に使用済み用土を一晩漬ける。礫も10分程度で消毒の効果はあるようだが、心配なので・・・

(一回分はミカンコンテナ一杯。)

Posted by woods at 2014年05月28日(水) 20時38分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 2 )

2014年05月25日(日)

枯れ葉摘み [最近の蘭舎(旧)]

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枯れ葉摘みは日課になっているが、今日は本腰を入れてやってみた。


写真は今日の成果だ。一時間ほどでこんなにあった。

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この時期、新芽が出るのでは古い葉は黄色くなって痛んでくるが、中には病気ではないかと思われる物も多い。

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Posted by woods at 2014年05月25日(日) 18時39分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 3 )

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