2015年07月21日(火)
期待の星達3 [最近の蘭舎(旧)]
「緋の里」
昨年中村支部で命名した緋の里。今年は本部に出品したい。
「宮渕の桃無点」
やっとここまでの株になった。
この蘭は大方愛蘭会や大川同好会の会長だった宮渕氏が持っていた物だ。遺品整理の競りで平成21年に手に入れた。
入れたときは大株だったがバックは枯れそうなくらい黄色くなっていて2年目にこの花が咲いた。入れたときの株はすべてダメになった。私の所で4芽+新芽が出てそれに今年花を期待している。
誰に聞いても宮渕氏がこんな花を咲かせていたことを知らなかった。小さなバルブが沢山付いていたのでおそらく私の所で初めて咲いたのだろう。
新芽はこんな花が咲くのが想像できないくらいかなり地味だ。
この黄金葉について思い出したことがあった。
私が30代前半に宮渕氏と勝間の黄葉の坪に出かけたことがあったのだ。今思えばO氏の鵜ノ江の蘭舎を訪問したときここの蘭のことを話していた。
この坪は有名で尾根を越える辺りに大きなヤマモモの木が生えておりその周辺が黄葉の坪だった。その時すでに植林が大きくなって蘭は生えそうなかった。その後も何度か出かけたが私は一本も採ることはなかった。宮渕氏もここで採ることはなかったと思う。
宮渕氏は鵜ノ江のO氏と懇意でこの坪の蘭をわけて貰っていた。その蘭がこの花だと考えられる。
ちなみにO氏は篠田氏命名の「夢」の採取者でも有名だ。
「金紫鳥」
宮渕の桃無点とは葉立ちが違う。
金紫鳥の新芽もかなり地味だ。
金紫鳥は勝間産で天勝香(この花も広瀬氏命名までは竹内が持っていた)は鵜ノ江の黄葉だと言っていた。竹内はもう一点勝間の黄金葉を持っていて花は宮渕の桃無点に似ている。
「土佐黄金」
こちらは西土佐産の黄金葉。新芽の色は濃い桃紅だ。
「十川の黄金葉」
山採り苗を貰っていたものだが今年ひょっとしたら花がくるかもしれない。
この新芽も地味だ。
桃花が咲くかもしれない。
十川の役場裏とのことで期待が膨らむ。
「桃天紅」
竹内の仮名桃天紅だ。
今年はなんとか命名したい。
新芽は紫がかった鮮やかな色だ。
昨年はただの紅花に咲いたが今年は花にもこの芽の色を出したい。
Posted by woods at 2015年07月21日(火) 16時15分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 3 )
コメント
fockeさん
古い話は時効になっているので他人の山で採ったと言っても問題ないですが、新しいのは微妙なので出せないです。
それと銘品は採った人と咲かせた人世に出した人が違ってくるので正確な話がなかなかわからないですね。
西太郎さんとこも早いですか?私の所はまだほとんど見えていないです。それと年による1週間くらいのずれは開花時期にあまり影響ないです。梅雨が明けたら蘭が自分で調整してくれます。
御無沙汰ばかりです。
本日、昼間、仕事の合間にSさん家の小屋を覗くと花芽が多く確認できました。家主さん、あまりにも早く、そして、多くの花芽の出現に肩を落としていました。その傍で他人事のように笑っていた私。ラッキー、ライバル一人減!
我が家へ帰り、まさかと思い幾つか鉢を覗いてみると、他人事ではなかった・・・・・・。
いつもより、3週間〜一か月早い!!
こんばんは。
寒蘭の出所・来歴は面白いです。後世の寒蘭史研究家のために記録に留めておく必要があると思います。
期待の星は、星の数ほどには生まれないものですね。
トラックバック
トラックバックURL
http://www.tosaran.com/ablog5/tb.php?ID=308