2013年08月24日(土)
キトチンキ+メリット潅注 [栽培技術]
今年2回目のキトチンキの潅注をした。
今年はバックの葉傷みが激しいのでアミノメリット黄を混合してみた。
今回はキトチンキもアミノメリットも1500倍で使用。液は約200リットル作った。
3つの蘭舎のエビネも含めてすべての鉢に潅注。
こちらは昨日の収穫。
山の蘭もぼちぼち出始めたようだ。
Posted by 管理者 at 2013年08月24日(土) 17時19分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 7 )
2013年08月13日(火)
今日の薬剤防除 [栽培技術]
今年は薬剤防除の回数がかなり少ない。
梅雨明け後、あまり消毒していなかったが、今日は思い立って散布した。
バリダシン液剤5 1000倍
ロディー乳剤 2000倍
アミスター20フロアブル 2000倍
アミノメリット青 1000倍
これらの薬剤はエビネも含めて全舎へ散布。
ロディー乳剤は寒蘭の花芽加害虫対応だが、バリダシンもアミスターもエビネがメインだ。
アミノメリット青は寒蘭も高温乾燥害で葉先が傷んだり黄化してきたので少しは抑えられるかなと思いやった。
Posted by 管理者 at 2013年08月13日(火) 21時16分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
2013年03月25日(月)
天然動物性有機物? [栽培技術]
グリーンキングの原料が何か気になっていろいろ考えていたが、結局「天然」では無いんじゃないかという結論に達した。
生産業者保証評をよく見ると!!
【原料の種類】
・動物かす粉末類〈蒸製毛粕=家きんに由来する、肉かす粉末=豚に由来する〉
・乾燥菌体肥料、骨粉質類〈蒸製骨粉=家きん及び豚に由来する〉、植物性油かす類
・配合肥料、硫酸加里
原料の種類は多い順に記載されているので、グリーンキングの主要原料は蒸製毛粕=家きんに由来するものとなる。
清和肥料工業株式会社のサイトに有機肥料講座の中に以下の記述を見つけた。
蒸製毛粉は、羊毛屑や鳥の羽を加圧蒸製(3気圧・180度・3時間以上)し、乾燥させたものです。このうち、鶏などの羽から作ったものは、フェザーミールと呼ばれ、窒素を12%程度含みます。
(中略)有機肥料の主な窒素源は、フェザーミールとなっているのが現状です。
家きんも豚も家畜であって人工的に飼育されている。それが屠畜(とちく)されたときの廃棄物である鳥の羽や骨、豚の骨などが原料なのに天然動物性有機物というのはおかしいのではないだろうか。
Posted by 管理者 at 2013年03月25日(月) 05時48分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
2013年03月24日(日)
キトチンキ潅注 [栽培技術]
今日はキトチンキを潅注した。
この200リッタータンク1杯を潅注。
いつもは200cc溶かして1000倍液にしているが、今日は150ccと少しケチった。
散水ノズルはテープを貼って散水範囲を狭めている。こうしないとこの電動ポンプの圧力では勢いよく出なくなる。ただしこれでも普通に潅水できる。
Posted by 管理者 at 2013年03月24日(日) 18時58分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2013年03月22日(金)
確信犯? [栽培技術]
この蘭は今年1月にある交換会で手に入れたもの。
12,000円かけている。
今日、この第四蘭舎に移ってきた。
何日か前に「あの蘭は枯れらったか?」と聞かれて、大丈夫だと答えたばかりだった。
「片方の葉元が黒くなっておかしくなったので、良い芽の方を分って交換会に出した」と冗談のように言っていた。
今日見たら、袴があがって来ている。
スボ抜けのような感じだ。
その人は「蘭が枯れたまた枯れた。」と毎年のように言っている人だったのを思い出した。・・・確信犯だ!!
早速、この鉢を置いていた周りの鉢を消毒した。
ベンレートT1,000倍液の潅注だ。
第4蘭舎は今は閑散としている。
今あるのはもらった菊鉢の苗と今日の蘭だ。
悲しいことにこんな蘭でも平気で出品しているのが交換会の実態なのだ。
Posted by 管理者 at 2013年03月22日(金) 21時39分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
キトチンキpH [栽培技術]
キトサンはいろんな商品があり、成分は一定していない。私の使用しているキトチンキは1000倍液でPH4.3程度のもので低分子キトサン10%含有となっている。
以前、別銘柄のキトサンだが、何回か潅注していると土がアルカリになった話を聞いた。
自分はそんなことは無いと思いながらも試験したことが無かった。
すっかり忘れていたが、1年半前に試験用の鉢を準備していた。蘭は植えず肥料もしていないが、水かけはずっとやっていてこの間キトチンキの潅注も4回ほどしている。
元のpHは6.2前後だったと思うが、今日測ってみると5.8だった。若干下がっていた。通常でもこれくらいは下がるだろうから、キトチンキの影響は受けていないと思う。もちろん高くなってアルカリになってはいないだろう。
キトサンは製造の過程で強アルカリ液を使っているようだ、苛性ソーダだと思うが、これがそのまま製品に混ざっているとアルカリであってもおかしくない。土がアルカリになったというのはそんな製品のせいだろう。
Posted by 管理者 at 2013年03月22日(金) 20時41分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2013年03月06日(水)
今年最初の置き肥 [栽培技術]
今日は置き肥をした。
いつもの通りだが、この5kg入りグリーンキング1袋が今回の寒蘭への施用量となった。
2,500鉢として一鉢あたり2gの計算になるだろうか。
肥料とは関係ないが、今日は気温も上がり両サイドの妻換気窓は全開だった。
Posted by 管理者 at 2013年03月06日(水) 21時11分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2013年03月01日(金)
散布履歴 [栽培技術]
今年の防除計画を立てるため昨年の散布実績をまとめてみた。
昨年は新剤をいくつか試してみたが、それが良かったかどうかわからない。特にカタツムリに花芽を数本やられたので8月の合ピレに代えてのスピノエースの散布は失敗だったかもしれない。
こちらは一昨年の実績。
コテツフロアブルを多用しているが、今年も何回か使ってみよう。
ここ何年も炭疽病の防除を徹底したが、すっかり減ってきた。こんなに散布しなくて良いかもしれない。
潅注のキトチンキは生育が良くなるようなことはなかった。
目的はフザリウム菌の抑制だが、自分の棚では想定外の発生は心配ないので今年は回数を減らすか止めようかと思う。
昨年やったのも腐敗病が心配だったからでなく根圏環境が改善されて茶黒くなった根が少しは白くなるかと期待したからだった。
Posted by 管理者 at 2013年03月01日(金) 18時33分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
2013年02月14日(木)
プラ鉢赤玉土植え [栽培技術]
赤玉土植えのプラ鉢をいくつか植え替えたので写真に撮ってみた。
画像は13日に植え替えした10鉢を連続して撮影したもの。
1鉢目
一部黒くなっているが表面だけのようだ。
2鉢目
バック葉が枯れたり黄化しているのでうつしてみたが、腐っているところはない。
3鉢目
葉の状態の良い蘭の根。特に葉の悪い物と変わらない。
4鉢目
葉の黄化が目立つ株。こちらの方が根の状態は良い。
5鉢目
こちらは自家製ダケの混合土植え。
バックの根は良くないが新芽の方は状態は良い。
6鉢目
枯れかけた苗。
根の状態は良い。葉の黄化と根の状態は関係ないと思われる。
7鉢目
大株の根。特に悪いところはない。
8鉢目
寄せ植え。所々痛んだ箇所がある。
9鉢目
一部痛んだところはあるが全体としては良い。
10鉢目
山採りの寄せ植え。
一部痛んでいるが、この中では根が一番白い。
赤玉土単体植えについては今までも何度か検証してきたが、総括として「寒蘭の栽培に十分に耐えうる土である」と言うのが私の5年間単体植えを実施してきた感想である。
ただし、私がこの植え方を続けていくかは別問題で、今後は自家配合土に切り替えていくつもりだ。
Posted by 管理者 at 2013年02月14日(木) 05時35分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
2013年01月31日(木)
土作り [栽培技術]
蘭土がすっかりなくなっていたので、今日は大工仕事は休んで土作りをした。
配合内容
自家製ダケ
大 0.8コンテナ
中 0.9
小 0.3
超硬質鹿沼土
大 1
中 2
小 1
硬質鹿沼土
中 2
サツマ土
中 2
小 2
焼き赤玉土
中 1
昨年の2月からこの配合割合となっている。
昨年はエビネを大量に植えたこともあり2月から10月までに6回こさえた。
この配合に用いるダケ作りが今一番の悩み事だ。
少し紹介する。
蘭舎建設時に出た土石。
これをふるいに通る大きさに砕く作業がなんとも重労働なのだ!!
いちいち手作業で砕いている。
ミカンコンテナ二杯分のダケを作るのに何時間もかかってしまう。
なんとかこの作業を省力化できないかと考えているのだが・・・
ただこれだけの土を買うと思うと日当分は十分にある。
配合方法は従来どおりだが、今はこの作業台を使っている。
サンドイッチ状に重ねる。
これを端から少しずつ反転させながら混ぜるが、この作業を4〜5回やれば十分混ざる。
後は200リッターの容器にストックする。
昨年はこの容器に6杯分こさえていた。
最後に潅水して湿らして終わりだ。
午後の1時に作業を始めたが、終わったのは5時を過ぎていた。
余談だが、
第三蘭舎上の畑の法面が昨年の豪雨で崩れていた。
ここにもちょうど良い具合のダケ土が顔を見せている。
Posted by 管理者 at 2013年01月31日(木) 20時12分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
2012年10月24日(水)
ナメクジ対策2 [栽培技術]
ナメキールを置いてから夜中に見に行くと第二蘭舎内ではナメクジは見つからなかった。
第四蘭舎へ隔離していた「無限」の鉢には小皿に載せて置いていたのだが、そちらには、ナメクジでなく「ヒメオカモノアラガイ」らしきものが1匹たかっていた。
証拠写真を撮りたかったが、夜中に見つけたので朝明るくなったら撮ろうと思って、次に見に行くといなくなったいた。
溶けて亡くなったのか?皿の上にはナメキールを食べた後が残っていた。
ヒメオカモノアラガイが犯人だろうか?だとしたらやはりナメキール作戦は防除体系に入れないといけない。来年からは必須だ。
食害痕が今までナメクジにやられたものと違っていたのでこいつなら納得なのだが。
今年は普通のカタツムリも庭で異常繁殖していた。ヒメオカモノアラガイもいっぱいいたのかもしれない。
被害が2鉢に限られていたので、鉢の土の中に隠れていたのだろうか、それなら先の鉢に見つからなかったのも当然だ。この貝殻なら土に紛れたら判別は難しい。
Posted by 管理者 at 2012年10月24日(水) 09時05分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
2012年10月22日(月)
ナメクジ対策 [栽培技術]
立て続けに二鉢やられたので、今日はナメクジ対策に薬剤を撒いた。
被害の状況がナメクジだと言われ早速JAに薬を買いに行ったが、ナメクジ用の農薬は数種類あるもののすべて成分はメタアルデヒドだった。その中で一番安いのを買ってきた。一袋175円だった。
こんな感じで10数カ所へ設置した。鉢底用のブラスチック網を容器にして10粒ほど置いた。
このどこかにナメクジが潜んでいるのだろうか・・・
自分の蘭舎にはナメクジはいないと思っていたのにナメクジだとショックだ。来年からは前もって防除しないといけない。
Posted by 管理者 at 2012年10月22日(月) 21時54分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2012年10月21日(日)
「無限」が無残 [栽培技術]
期待していた「無限」の花芽をやられた。
前回の無名初花に続く2つめの被害だ。
かじられ方が前回と同じように見える。鉢も近くに置いていた。12日にアディオンを散布しているのだが、効果がなかったのだろうか。
バッタかと思ったがバッタならアディオンで防除できる。
ナメクジの食べ方とも違うと思うが、夜ナメクジが出てきてかじっているのだろうか?
わからない、見当がつかない!!
上の方は茎の中身までかじられているが、下の方は茎の皮だけ無くなっている。こんな食べ方をするのは何だろう?
この二鉢でなくなってくれたらいいのだが、ますます憂鬱になってしまった。
アディオンやディーに頼ってきたが、ついに防除体系を見直すときになったのかな。
こちらは虫の害は全くない。4ミリ目の防虫ネットが効いているのだろうか。
Posted by 管理者 at 2012年10月21日(日) 15時36分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
2012年10月12日(金)
憂鬱 [栽培技術]
画像は昨夜9時頃の第三蘭舎。
私が夜蘭舎に入るときは8時を回ってからにしている。
昨夜も入ったのは8時過ぎだ。
8時を回って蘭舎に入るのは、光で飛んでくる虫を出来るだけ少なくしたかったからで、この時間になると寄ってくる虫もずいぶんと少なくなる。
今でこそ夜蘭舎に入る回数は減ったが、勤めていた以前はこの時期は夜しか蘭舎に入れなかった。昨夜は写真を撮ろうと蘭舎に行った。
今日は1日気分がめいっていた。
その理由はこれだ。初花が第一花の直下で食いちぎられていた。その周辺にはかじった後が残っていた。
昨夜蘭舎に入り電灯を付けたのがいけなかったのか!!
消毒もしょっちゅうしているのにどうしてか!!などなど1日憂鬱な気分だった。
一週間前には殺虫剤も散布している。犯人は誰だ?
かじり後から犯人はバッタかと思い蘭舎内を捜したが、見つからず。
他に犯人の可能性のある虫が鉢の中に何かいないかと土もひっくり返して捜してみた。
鉢の中や根にもナメクジやヨトウムシ類の幼虫は見つからなかった。
今朝は些かショックだったが気を取り直して、前倒しでアディオン乳剤を2000倍で散布した。4,5日先に今年最後の散布をしようと思っていた。
今年の散布実績 8月8日 ロディー
8月25日 スピノエース
9月7日 アディオン
9月18日 ロディー
9月28日 アディオン
10月6日 ロディー
害虫となる蛾類は産卵後の幼虫が加害する。飛んできてすぐに被害は出ない。もちろんハモグリバエもだ。
農薬散布をこれだけ多くやっていると、ナメクジの一匹もいない。
やはり犯人は一過性のバッタだろう。飛んできた時に即かじられる。窓に防虫ネットを張っているので安心していたが、第三蘭舎は天井や床は隙間だらけ。どこからでも入ってくる。
明朝被害がなければ気分も晴れるだろう。
Posted by 管理者 at 2012年10月12日(金) 19時52分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 5 )
2012年09月17日(月)
聞き飽きた話 [栽培技術]
「蘭が枯れたまた枯れた」
盛夏を過ぎて少し過ごしやすくなると、寒蘭の病気がぶり返してくる。
人でも夏ばてが今頃出てきて体調を崩すが、植物もこの時期が危ない。
今日もまた聞き飽きた決まり文句を聞かされた(^_^;)
「○○から入れた蘭が枯れた。病気のをくれた。」「お前から貰うた・買うた蘭が枯れた。注意しとけよ(ちゃんと管理しとけよ)!!」あたかも相手が悪いように言っている話をよく聞く。自分に責任の無いような言い方をしているが、自分の蘭舎が感染源である可能性もあるのに、安易に言う事は、大きな問題ではないだろうか。「あこからは入れられん」と言うような噂が立ったりすると大変なことになる。また本人に直接言ったものなら喧嘩になってしまうこともあるだろう。
フザリウム病の主要な感染経路は持ち込み株からであるのは言うまでもなく、入れた蘭に病気があった可能性は高いが、一方で蘭舎で一回でも発病したことのある所では、自分の蘭舎内に感染源があることも否定できない。
こんな事を言う人は、原因が自分にあっても自分の蘭舎で感染させるという認識がないことが多い。良く消毒している所では自分には問題がないと思っている人が多いのだ。
そんなこともあって、ふと思ったのだが、薬剤防除以外の基本的な対策が出来ているのか疑問になった。
私は皆がしていて当たり前と思っていたのだが、出来ていないのかもしれない。
一つは手洗いはしているのか?
菌糸や胞子が感染源の場合、素手で触れば簡単にうつってしまう。
二つ目は植え替え時の感染予防は徹底されているか?
作業台は清潔か(新聞紙の使用)。手袋は使っているか。ハサミは消毒しているか。等々
三つ目は土や鉢の使い回しをしていないか?
これらが完璧に出来ていないと、相手を責めることは出来ない。
Posted by 管理者 at 2012年09月17日(月) 05時11分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2012年09月02日(日)
キトチンキ [栽培技術]
今日は4月以来のキトチンキを潅注した。
今回はキトチンキ1000倍+アミノメリット黄4000倍+アミノメリット特青4000倍(アミノメリットとしては2000倍)を第三蘭舎200リッター、第二蘭舎に100リッター潅注した。
今回はタチガレエースは混用しなかった。腐敗病を必要以上に心配することもなくなったからだが、蘭菌のことを考えたらタチガレエースは使いたくない。
潅注の主な目的が、少しでも根圏環境を良くして根を白くできないかと思うことと、今月末の置き肥までに少し肥料を効かせたいことにあった。
今年は当地は雨ばかりで8月に入ってほとんど連日雨が降っている。花芽は予想外に多かったが、花芽の太りに雨の影響が見えてきた。細い花芽ばかりなのだ。液肥でこれを少しでも解消したい。
今日の潅注は葉にもたっぷり掛かるように、葉の表も裏も洗い流すようにやった。
アミノメリットは葉面散布剤であるので葉からの吸収も優れている。ただ日が当たる時間帯でないと吸収力が落ちる。
一昨日から遮光は遮熱ネット一枚にしている。
昨年からはかなり早く遮熱ネットのみにした。吉と出るか凶と出るか・・・
時間的には短いが15000ルックスを越える。
潅注直後の寒蘭。
馴化の済んだエビネは消毒も潅注も寒蘭と一緒。
9月のキトチンキの潅注は防除暦に載せた予定通りだが、もう少し夏場に回数を増やした方が良いかと思う。
これまで何鉢も植え替えしていて、根皮の状態から夏場にもっと定期的にやっていれば良かったかなとも思う場合があり、来年は6月か7月に1回やりたい。
まだ十分確認できていないが、検鏡しているとセンチュウもよく見かけた。生育不良にはセンチュウ被害も有るかもしれない。キトサンはセンチュウの卵の殻に影響しセンチュウの増殖を抑えると言われている。
Posted by 管理者 at 2012年09月02日(日) 20時26分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
2012年08月27日(月)
スピノエースフロアブル [栽培技術]
雨続きでしばらく農薬散布していなかった。そろそろやらないといけないと思っていたが明日はできるだろうか。今回はスピノエースフロアブル250mlを使ってみようと思う。
今日、JAでこれを手にしてレジに行って驚いた。なんと値段が250mlなのに8460円なのだ。レジには他に4,5百円の品を2点持っていき8千円ほどで足りるかなと思いきや、全部で1万円を超えていたので思わず店員に値段を聞き直した。(高いとのは承知していたが、タグを見誤っていたようだ。8460円が6460円に見えていたかもしれない(^_^;)
高いと言っても4000〜6000倍使用なので、実際は安く付くかも。
家に帰って適応表をみて、ハモグリバエガ対象昆虫にない。やっちゃった!!勘違いしたか!!と心配になった。
ネットで調べて見るとあったあった確かにハモグリバエにも効果があった。
リンク先はトマトハモグリバエ。トクナガハモグリバエと少し違うが同じハモグリバエなのでまず大丈夫だ。安心だ。(トクナガハモグリバエはトマトや豆等のハモグリバエより農薬馴れしていないので同じ農薬でも良く効くと思う)
「表1のトマトハモグリバエの薬剤感受性と農薬登録状況」を見ると、スピノエースが幼虫・成虫とも100%死虫率になっている。フロアブルと顆粒水和剤の違いはあるが成分は同じで同様の効果だと思う。
この表でアディオンの死虫率が低いのが気になる。またコテツフロアブルが以外と高い。
Posted by 管理者 at 2012年08月27日(月) 18時46分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
2012年08月19日(日)
腐敗病(新芽)2 [栽培技術]
腐敗病の証拠をつかもうと、先に紹介した腐った新芽をずたずたに切って検鏡した。(症状から「シンビジウム(カンラン・シュンラン)腐敗病」と結論づけていたが、皆さんに説得力がないかと証拠を捜して見ました。)
【バルブの輪切り】
中まで腐って変質している。腐敗臭はしなかった。
バルブや根の腐敗を起こす病害には、腐敗病のほか疫病や軟腐病がある。腐敗病は腐敗したバルブに白っぽいカビが生えるが、疫病は生えない。私は寒蘭の疫病を見たことがないが、文献を見る限り疫病の腐敗ヶ所は薄い茶褐色だと思う。これほど黒くない。軟腐病はバルブの内部がどろどろに軟化腐敗し、悪臭を放つ。
【フザリウム菌の大型分生胞子】
この輪切りの部分から決定的な証拠を見つけた。フザリウム菌の大型分生胞子だ。中央に二つ見える三日月型の細胞。
枯れた葉の外部に見えた白い菌糸状の物や根からは胞子は見つからなかった。
おそらく隔離は間に合ったと思うが、念のため周りの鉢にはベンレートT1000液を潅注した。
【根の中心柱】
3本あった根の内の感染した1本。中心柱の中の導管が通っている維管束部分が数カ所褐変している。
正常な根であれば、このような褐変は見られない。
Posted by 管理者 at 2012年08月19日(日) 18時39分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2012年08月18日(土)
腐敗病(新芽) [栽培技術]
今朝、水やりしているとまた嫌なものを見つけた。
すぐ隔離し、ラベルを見てみると・・・
7月に紹介した腐敗病株と同じ競り(同じ人)で買っていた!!
前回の記事で【8〜9月になると新芽の根が伸びてくるので新芽が枯れる症状が出てくる】と予想したとおりとなった。
新芽からの発病だったので、バックを助けようかと思い腐敗している新芽を外してみた。バックの根も悪いところは無い。
新芽には根が3本下りていたが、上に見える根が腐っていた。
おそらくここから感染したのだろう。
腐敗病はバルブから腐ってくる。
臭いを嗅いでも腐敗臭がないのが特徴。細菌病で枯れた物は腐敗臭がする。
白い粉状の物は菌糸。しばらくこの状態で置くと一面カビとなり、胞子が大量に生産されるようになる。
感染状況を確認するためバックバルブをバラバラにした。
【上の拡大画像】
昨年のバルブ一昨年の芽の接合部。
接合部に腐敗病に侵された形跡はないが、色が悪い。
正常な組織はもっと白い。
一昨年のバルブ。
【上の拡大画像】
前年の芽との接合部こちらも腐敗病に侵された形跡はないが、色が悪い。
バックの端。
【上の拡大画像】
なんとなく色が悪い。
結局この株は廃棄処分とした。
接合部の色が悪かったことと、袴の枯れ方が気に入らなかった。
【続く】
検鏡してフザリウム菌を確認しているので、明日アップします。
Posted by 管理者 at 2012年08月18日(土) 14時13分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
2012年07月21日(土)
梅雨明けしたのに [栽培技術]
高知も17日に梅雨明けしたのだろうが、ここ何日も梅雨末期のような変な天気が続いている。
曇りがちで、晴れ間が見えたかと思うとすぐに土砂降り。しかも暑い。寒蘭も大変だろう。
と言うことで、しばらく散布していなかったバリダマイシンを散布した。細菌病予防にと使用している農薬だが、他の糸状菌にも有効で多用している薬剤の一つ。あまりにも使用頻度が高かったのでしばらく遠慮していた。
Posted by 管理者 at 2012年07月21日(土) 07時25分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
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