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2014年09月30日(火)

播種 [交配ネタ]

画像(300x168)・拡大画像(1200x675)

今日は消毒をした後、すぐに○○山に走った。車で30ほどのとこだがいつも蘭を採りに行くところだ。

画像(168x300)・拡大画像(675x1200)

採取も目的だったが、今回は新作の種まきをしたかった。
例年は10月に入ってからだったが今年は実の入りが早くしばらくこの山にも行っていなかったこともあって新作の種を持参した。

画像(300x211)・拡大画像(1200x846)

私は寒蘭の播種については叔父にイロハを習った。叔父は人に荒らされるのを嫌がっていろんな工夫をしていた。一番は山奥深いところに播くことだ。太平洋が見えるところに播いているとよく言っていたものだ。ただし、これは年を取ると体力的にしんどくなる。

もう一つはダミーを播くことだ。本命はピンポイントにダミーは広範囲に。
その前にこの時期に播種するメリットは大きい。
この時期は株から切り離したさやの種はまだ完熟していない。切り取ってから追熟(乾燥)すると風に吹かれて飛んでしまう埃の様な種になる。

画像(300x168)・拡大画像(1200x675)

解るだろうか?
まだ完熟していない種は地面に播いても少々の風では飛ばない。
播くときも指先でつまんで落とすように播くと任意の場所に播種できる。画像の赤丸の所に播いている。

画像(300x205)・拡大画像(1200x822)

右の画像は上の画像の真ん中の赤丸で囲んだ部分。
この後どうするかは想像に任せるが、これがピンポイントで苗を確保する秘伝だ。

自分は大学時代に沢先生から試験管播種の手ほどきをしてもらったことがある。花卉園芸の実験だったが3回生の時播種して4回生の時カルスを移植する所まで習った。その時に完熟種子よりも未熟種子の方が発芽が良く、6月には種子としては完成していて播種可能だと言うことを習った。

画像(300x168)・拡大画像(1200x675)

この方法では数は難しいが、同じ種子を三ヶ所くらいに播いていると高い確率で任意の苗が得られるのだ。


上の画像の3個のケースの内2個はダミーだが、本命は切り取った直後の種だが、ダミーは早めに乾燥させて風が吹けば飛んでしまう種にしている。
言うまでも無いが、少し離れたところに播いておけば、本命を見つけられる可能性がずっと低くなる。


ダミーは在来種の交配でもともとその地にある寒蘭の子だ。これが増えても問題ない。交配種をピンポイントで発芽させ確実に回収することは生態系の維持にも良い方法だと思うがどうだろうか?




Posted by 管理者 at 2014年09月30日(火) 19時51分   トラックバック ( 0 )   コメント ( 2 )

コメント

そうですね!
人が来ない山なら逆効果になりますが、昔から有名坪が多い西土佐の山ではどこも人の出入りが激しく、こうでもしないと自分が播いた蘭を自分で採ることは出来ないです。
ダミーの撒き方も近くと言ってもいろいろで一山離れたりしていることも多いです。蘭があるところは探しますが見つけることが出来なかった所にはなかなか足は進まないです。

woods 2014年09月30日 22時31分 [削除]

寒蘭の播種、興味深く拝見いたしました。
未熟種子の方が発芽が良いとは不思議です。完熟だと発芽抑制物質が出来てしまうのでしょうか。

山採り経験なしですがダミーの話は、ちょっとどうかなです。ダミーが見つかればその周辺をくまなく捜し、そして翌年も捜しにくるような。

focke 2014年09月30日 21時59分 [削除]

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