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2016年01月22日(金)

生物性 [寒蘭の勧め(旧)]

土の生物性は化学性、物理性以上に植物にとっては大事なことだがよく知られていない。特に寒蘭では多くが解っていない。
生物性はほとんどが根圏微生物の話で、根の内部を含め根の表面からわずか数ミリ程度の範囲で行われている生物活動だ。(リンク先は農文教のホームページ。詳しい資料を見るには会員にならないといけないが要約ページは只で見られる。このサイト参考になると思う。)
寒蘭を良く作るにはこの環境をいかに菌根菌など有益な微生物に都合の良い場にするかにかかっている。

かつて私は土壌改良材や施肥による化学性・物理性の改善には長けていたが生物性についてはあまり深く考えてこなかった。もちろん土作りに生物性(微生物の餌となる有機物施用等)が有効なのは理解していた。

画像(290x192)・拡大画像(1200x798)

昔話になるが、私は農業改良普及員(後の普及指導員)として農地造成事業の営農担当の仕事をしていた。県に30年勤めた半分の15年間携わった。画像は黒潮町の造成団地だが、高知県西部では昭和の終わりから平成の初め何もない山の中に農地が多く造成された。

画像(290x192)・拡大画像(1200x798)

私の仕事は化学性調査に基づいて造成事業としては堆肥を初めとした石灰やリン等の投入量を決定していた。営農開始後は作物ごとに土作りや施肥計画等を指導していた。

先に紹介した土壌の化学性の各項目は実際に分析していた。土壌改良の経年変化も多くの作物で見てきた。


生物性について考え出したのは県を辞めて本格的に寒蘭栽培を始めてからだ。それまでは漠然と蘭菌も大事かなと思っていた程度だが、調べるにつれて蘭菌=ラン菌根菌を初めとした根圏微生物がとても重要な働きをしていることを理解した。

今では施肥などで化学性を変えるより生物性を安定させることの方が重要だと思っている。
「大事なランほど肥料を控えろ!」がモットーとなった。実際、寒蘭では施肥が生物性を損ねている事例が多すぎる。

Posted by woods at 2016年01月22日(金) 10時18分   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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