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2015年06月21日(日)

蘭菌探し [最近の蘭舎(旧)]

画像(360x239)・拡大画像(1200x798)

上の根は芽かき作業中に落としてしまったものです。

2本の根は上が今年の根(1年生)と下が昨年出た根(2年生)だ。同じ株だが成木とは言えない成育中の中木のもの。
勿体ないので蘭菌はどうしているかと番号のカ所を検鏡してみた。

@この中では一番古い根。昨年の春に出たところ。
A昨年の夏場に伸びたところ
B昨年の秋から今年の春にかけて伸びたところ
C最近伸びたところ
D今年出た根 先端は伸長中

画像(290x232)・拡大画像(1280x1024)

@−−−−−−−−−−→ 

黄色い塊は蘭菌のペロトン。

寒蘭の貯蔵養分であるデンプン粒が見当たらない。中心柱(左上の黒いカ所)の周り

雨が続いたので光合成できていないのか?

画像(290x232)・拡大画像(1280x1024)

A−−−−−−−−−−→

黄色い粒は見られるがかなり小さい。

画像(290x232)・拡大画像(1280x1024)

B−−−−−−−−−−→

画像(290x232)・拡大画像(1280x1024)

C−−−−−−−−−−→

画像(290x232)・拡大画像(1280x1024)

D−−−−−−−−−−→

@A以外は蘭菌が見られない。

@はペロトンが成長してきている。
Aはこれからだ。

画像(290x232)・拡大画像(1280x1024)

こちらは昨年検鏡した成木の成熟した根

蘭菌だけでなくデンプン粒が大量に見られる。

Posted by woods at 2015年06月21日(日) 17時05分   トラックバック ( 0 )   コメント ( 7 )

コメント

蘭菌は蘭の種類によって違った菌です。特に寒蘭と共生している蘭菌は他の蘭の蘭菌(春蘭など)とは特異と言って良いほど生態の異なる菌だと思います。
マイナーな寒蘭は蘭の中では研究が全然されていなくて蘭菌については全くと言ってよくわかっていないです。一部研究されている蘭(フウランなど)から推測するしかない状況です。
また寒蘭の採取地(蘭坪)によって若干違っているようで強い蘭菌と弱い蘭菌があります。払越の蘭が根が悪くなって作りにくいのは蘭菌の性ではないかと思っています。

根の表現はよくわかりませんが枝分かれした支根にも蘭菌は存在します。主根だからダメで支根はかまわないという事にはならないです。
ただ根数は必要以上に多くても鉢に入りきらないなと問題になりますので、間引きは必要だと思います。
私は先端が白く伸長している根はまったく触らずに(長い場合は螺旋状に回しながら植え込む)、先端が止まっているもの、明らかに古くて活動が弱っているような根を間引いています。古い根になると主根は先端まで元気なのに支根は伸長が止まっているという事がよくあると思います。そんなときは支根は元から切り取っています。

woods 2015年06月24日 07時15分 [削除]

もう一つご教示ください。
植え替えのため蘭を鉢から出したとき、主根(勝手にそう言います)に支根(これも勝手にそのように言います)が生えています。この時、その支根をカットして、主根だけにして植えておりました。しかし、蘭菌根菌のことを考えると誤りであったと考えるようになりましたが、この支根を残すべきか、カットしていいものかご教示下さい。
よろしくお願いします。

tairo1008 2015年06月23日 11時04分 [削除]

woodsさんおはようございます。蘭菌のことをもっと知りたくて、教えてもらった「ラン菌」を開けて、「蘭菌根菌」を検索しました。(他のサイトも順次見ます)
読めば読む程高度で難解な学問だと思います。しかし、蘭鉢の中で、蘭菌根菌(外生菌)とペトロン(内生菌)の両者が相利共生して(お互いやり取りして)養分を行き渡らせていること。土壌中に蘭菌に最適な環境を作り、そして必要な栄養を供給していくこと、蘭菌根菌の繁殖適温は15度〜25度、根と用土との接触面積を密接にすること等が大切ということが理解できました。
woodsさん所から来る蘭はどれもこれも、幼木でも4〜5枚の太くて丈夫な芽が上がってくるし、葉先が枯れないので、これはどうしてかと前々から不思議に思っていました。やはり蘭菌のことペトロンのことを絶えず考えながら、培養されているそのせいだということが分かりました。私も蘭菌根菌の理解は進みませんが、そのことを頭の中に入れて蘭舎で過ごしたいと考える次第です。

tairo1008 2015年06月23日 10時51分 [削除]

根は大事ですね。

蘭菌はたんに居心地の良い場所を見つけて寄生しているだけですが、蘭は蘭菌をコントロールして有益に活用しているようです。
光合成産物は根の先端から多くが(多いと40%くらい?)分泌されていますが、蘭菌はそれの一部をペロトンに蓄えています。ペロトン形成に細胞内に蓄積されるデンプンだけでなく蘭にとっては根の外部に分泌して無駄にしているものを蘭菌が回収して利用していると考えると、ペロトンは最終的に蘭の栄養になるので、蘭にとって蘭菌が居る状態は居ないときと比べると遙かに栄養状態が良いと言うことになります。これだけでも蘭菌が活発だと蘭が良く育つと言うことになりますね。
それとペロトンになった栄養素は植物では合成できない高栄養価の糖類で植物にとっては好都合のものらしい?です。

充分説明できないので以前の記事も見て下さい。

寒蘭の根の蘭菌については以前のブログにいろいろと書いている。
カテゴリ「寒蘭の勧め」で検索すると下の方にまとまって出てきます。
「ラン菌」で検索しても良いかな。

それと根圏微生物の知識があるとよくわかると思いますので下のサイトを参考にして下さい。

根圏微生物参考サイト
http://www.ideshokai.com/navi/kikaku1.html
http://www.mizunobunkaen.com/neken.pdf
http://www.yanmar.co.jp/campaign/agri-plus/soil/articles/articles01.html

woods 2015年06月23日 07時21分 [削除]

woodsさん、更に詳細な説明をしてくださりありがとうございました。
いままで植え替えの時、根が伸長して鉢に収まらないような場合、根の先の方を何センチも切り捨てて植えていました。バラの植え替えをする感覚で。顕微鏡写真を見て、蘭菌のこと、蓄えられたでんぷんのことなど考えると簡単に切り捨ててはいけないと考えるようになりました。根が長ければ背の高い鉢に変えたり、さなの向きを上下変えたり、根を廻して収めたり等々工夫しないといけないですね。中学生の時、理科の授業で、むらさき露草やたまねぎの皮を薄くはいでガラスに乗せ、気孔や細胞を顕微鏡で観察して、ものすごく感激したことを思い出しています。

tairo1008 2015年06月22日 23時32分 [削除]

倍率はカメラで取り込んでいるのではっきりしないですが100倍くらいのかんじです。対物レンズは4×です。18×の接眼レンズの代わりにカメラを差し込んで撮っています。

蘭菌は根に寄生している状態です。蘭は養分不足となったときに蘭菌が作るペロトンを消化し栄養源としていると考えられています。蘭菌は根の外部にも菌糸を張っているのでそこからも栄養源を取り込んでいると思われますが多くは寒蘭の貯蔵養分であるデンプンを横取りしてペロトンを形成していると考えられます。

今まで検鏡した限りでは寒蘭が皮層の細胞内に蓄えたデンプン粒が半年から1年後にはペロトンに置き換わっているように見えます。ただし中心柱の近く横断面で1/3位は蘭菌は近づけずにいてデンプン粒のまま残っています。

woods 2015年06月22日 21時52分 [削除]

1、2の写真から細胞内に見られる蘭菌が根を伸張させているのがですかねえ。だとすれば蘭菌が増えるようなことを考えないといけないというふうに勝手な解釈をしています。そして蘭菌は根の外へ出てきて蘭土に付着するようなものではないですか。
また、光合成によってできたでんぷん質物質も細胞内に見られますが、このでんぷんがバルブに働いて葉や花を成長させるということですかねえ。写真の細胞は、顕微鏡の何倍をいくらにしたものですか。

tairo1008 2015年06月21日 22時45分 [削除]

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