2015年08月09日(日)
イチゴ炭疽病と濡れ時間の関係 [寒蘭の勧め(旧)]
栃木県農業試験場のデータにこんなのがあります。
苺での試験ですが、
炭疽菌の入った水を噴霧後ポリエチレンの袋に入れて28℃の恒温器で培養(濡れ状態を保持)。時間別に袋から出し扇風機で15分乾かす。その後は通常の管理(底面給水)して病斑の発生と枯死状態を調べるというものです。
濡れ時間が6時間までは大きな差は無く少ないですが、それ以降は濡れ時間が長くなるほど病斑の発生量が増え48時間では7日後に半数、15日後には全部が枯れてしまっています。
Posted by woods at 2015年08月09日(日) 14時58分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
コメント
今年の天気は農作物にとっては最悪でしたね。
病徴の出かたが寒蘭とイチゴは違いますが炭そ病菌は同じ物です。参考にして下さい。
イチゴでは苗を枯らしたり果実を腐らしたりしますが、寒蘭では葉を傷めたり袴を枯らします。
イチゴ炭疽病と濡れ時間との関係を表すこのデータは、農業者にとってなるほどそうかと、すごく説得力のあるデータとなりますね。
今年の春は、毎日雨が長期に降り続くという異常気象でした。そのため青野菜が極端な品不足となり高値が続きました。毎年5月のゴールデンウィークは、枇杷の摘果(一房当たり2〜3粒にする)をします。今年も摘果をするため枇杷と向き合いましたが、実がすべて腐っていて、ぼろぼろと落ちました。このような経験は初めてのことでした。7月になってもスーパーの店頭には枇杷がありませんでした。蘭の葉面をミストで長時間濡らして失敗した経験談を昨日寄稿しましたが、潅水後は風通しをよくして葉面の水分を切ることが大切ということとイチゴの実験値は相通じるように思います。
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