2016年06月04日(土)
芽かき [最近の蘭舎(旧)]
6月も早くも4日。来週には置き肥をしようかと思っているが、今日は置き肥前にしておきたい作業をした。
何をしたいかというと芽かき。それも土を入れ替えて行うような大きな作業だ。
この蘭は緋月だが奴で芽が来た。
この緋月は十川の紅ベタと呼ばれていて平成6年に15センチくらいの2芽物を2人で入れて私は8万円出した。途中で半分に分けたが、私の分はやっとここまでに育った。同じ平成6年の暮れには竹内から竹内が60万円で買ったという十川の紅ベタをいらないというので貰ってきている。
現在4芽だが昨年の芽は58センチになっている。これほど作上がりに育った蘭も珍しい。バックは30センチほどしかない。
芽を欠くのと一回り大きな鉢に植えようと思ってうつしてみた。
根被にはかなりなダメージがあるがどこもかなり堅い。根の先端は伸長している。この茶黒いのを病気だとか腐っているとか言う人がいるが、これは根圏微生物が活発に活動していた跡で正常な結果だ。
これが悪いことであるなら何故黄金葉の緋月がここまで作上がりに成長したのだろうか。
根被は本来の根を保護しているスポンジ状の組織だと言うことは先に述べたと思うが、ここはまた別の意味のある場所になっている。
蘭は葉で合成した糖などの栄養分を根の先端から分泌している。それはさまざまな微生物を呼び寄せるためで、呼び寄せられた微生物はしばらくは根被の内外で繁殖している。蘭菌は皮層から菌糸を伸ばしこの微生物を餌としてる。
根被は蘭菌の狩り場なのだ。
この茶黒いカ所や穴ポコは蘭菌が勢いよく狩りをした後なのだ。蘭菌の上前をはねる蘭が大きくなるのは当たり前だ。
展示会用の鉢に植え替えた。
Posted by woods at 2016年06月04日(土) 16時40分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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