2016年01月13日(水)
化学性と物理性3 [寒蘭の勧め(旧)]
ゼオライトの効果については今後検証していくが、どちらにせよ1年ちょっとの使用なのでしばらくははっきりしたことは解らない。
前回の記事で勘違いさせたようだが、「ゼオライトの効果で根が良くなった」とは書いていない。赤玉土の使用を止めゼオライトに変更したのだが、赤玉土の使用を止めたこと自体が根を白くしたのかもしれないからだ。
それとゼオライト混入以前の配合も決して悪くはない。
左がゼオライト入り
右が赤玉土入り
水を加えて懸濁液を比較した。
これもそんなに極端に変わらない。
左がやや薄いか?
懸濁液を濾過してみた。
右が赤玉土のぶん色が濃いようだ。
この右の土でも寒蘭の生育はこれまでに一番良かった。それなのに何故赤玉土からゼオライトに替えたかは根を茶黒くしている原因の一つに「根被に吸い寄せられ表面に集積される土が濃い色だと茶黒く見える」があり私は販売主体に栽培している故に「購入者に好まれるよう、より白い根にしたい」と言う願望があったからなのだ。
ゼオライトについては決して新しい資材ではなく古くから田畑の土壌改良資材として活用されていた。
自分はその機能については熟知していたので、市販の培養土に混合されているのを見ても寒蘭の培養土に有益であるか疑問に思っていた。
「すでにいろいろと改善されて保水性・通気性・保肥性が十分あるのにこれ以上向上させてもいかがなものか?と・・・」
上表は私が配合に参考にしているデータ。
土の化学性はばらつきが大きいので実際使用する土を分析してみないと正確にはわからないがこのような既存の数字を参考にしていた。
特にPHとCECが配合によっておかしな数値にならないように、目標の数値に近づくようにしていた。具体的にはPHは6.0前後に、CECは15以上にとかだが。
私の自家製ダケやさつま土のデータは無いが、ダケは白根より褐色森林土に近いかなとか、さつまは風化軽石と軽石、赤土が混ざった物なので軽石を赤玉土の方に向けた数値かなとか、ほとんど適当だが化学性がバランス良くなるようにしていた。
以前は白根土を主体に鹿沼土や日向土、それに焼き土(ドリームボールとかホウセンとか)を使っていた。その後、作に納得できなくて日向土をさつま土に替えたのも赤玉土を加えたのもCECを高めて保水性と保肥力を上げるためだった。結果的に石灰や苦土も多くなった。自家製ダケが主体となって4年。ゼオライト混合前の配合に施肥と潅水が合っていた。ゼオライトを混合してからは今の肥料では多すぎるか、潅水も少なくしても良いかなと考えている。
Posted by woods at 2016年01月13日(水) 17時00分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
コメント
普通はあまり大きな変動は無いと思いますがゼオライトを入れると大きく変わります。自分の土の化学性が解っている人はまずいませんので誰もが勘と経験でやっていると思います。ようは配合は極端に替えないことです。少しずつやって管理を馴染ませないといけないです。極端なことは根にダメージを与えてしまいます。自分は2年のスパンで土を見ています。そのなかで今回はデメリットも覚悟して赤玉からゼオライトに変更しました。
こんばんは。
土の配合を変えると施肥量・潅水等が変わるとは思いもしませんでした。勘で施肥・潅水するようでは失敗の元ですね。
トラックバック
トラックバックURL
http://www.tosaran.com/ablog5/tb.php?ID=432