2015年04月11日(土)
新芽 [最近の蘭舎(旧)]
今日はやっと晴れた。こんな天気は何日ぶりだろうか。
本格的な新芽はこれからだが、早い物はぼちぼち見えてきた。
いくつか紹介する。
「恵」
第一蘭舎はまだほとんど新芽は見えていない。
これが早い方だ。
「山苗1」
ホルモン付きの苗の芽の出は早い。
芽は良い感じの色だが葉が弱々しい。
こんな木は花弁が弱い。
「成香」
これからは第三蘭舎の蘭。
ハウスだけあって全体が早い。
成香の新芽は素心芽だ。
良い花は芽も違う。
「山苗2」
刷毛は綺麗だが袴の色がいまいち。緑が載って濁っている。
今までこの手は何度か咲かせているが袴の色が花に出てくる。
赤みの強い花が咲くと思うが紅でもない桃でもない中途半端な花が多い。
形が良ければいいのだが。それだけは咲かせて見ないとわからない。
「御所桜」
真っ白な葉と紫がかった濃い袴。さすがに命名品だ。
「満天」
満天の新芽。御所桜に負けている。
竹内は刷毛物は葉が堅く芽の綺麗なものを苗の内に選抜して残していた。経験上そんな物でないと良い花が咲かないことがわかっていたと思う。
おそらく数千本は採取していたと思うが自分では咲かしきられないので大方は蘭商の山ちゃんと岩さんに引き取って貰っていた。山ちゃんと岩さんから買った人が良い花を咲かせたというのを聞いたことが無いので叔父の選抜方法は間違っていなかったのだろう。(私の場合は今の段階ではすべて咲かせている。結果はご存じのようにニコニコ市メインになっている。)
「山苗3」
これは期待できるだろうか。
「山苗4」
知人の山苗だが、余り期待できない。
刷毛物(桃か黄白)は花の色が命。袴が緑で濁っていると花にも緑が載る。
「山苗5」
自分の交配だが、一応合格だろうか。
ただ咲かせて見ないとわからない。
「金紫鳥」
金紫鳥の芽は地味だ。これにあんな紅花が咲くとは想像が付かない。
余談だが命名するとすぐに坪採りものが出てくるが金紫鳥ではまだ聞かない(ただし偽物が出ている可能性はあり)。
自分もこの山には何度か行っているが20数年前には黄金葉の出る坪は既に荒廃していた。大きな山桃の木があったが周りの植林が太って山桃の木すら枯れ始めていた。有名な坪だったので何人かは採っていたと思うがよう育てなかったのだろう(また当時の採取者はほとんどの方が亡くなっている。)。竹内も袴を真っ黒にして幾度となく枯らしそうにしていた。
「幸織」
最後は昨年命名した幸織の新芽。
この芽の色は変わっている。一見、西谷風の芽だが葉には刷毛はない。
こちらは幸織の秋芽が伸びた物だが、先捌けではなく元捌けだ。
「風月」がこんな感じだ。
幸織は平成18年8月に自分が採取した。叔父に教えて貰った坪で採り始めて5年くらいしてから採った物だ。
それまでにも何十本も採って咲かせているがこの花が一番良い。この坪は叔父の秘蔵の坪で良い蘭が必ず出るからと言われ毎年5,6回、10数年間通ったところだ。それでも良い花はこの一株だけだ。
Posted by woods at 2015年04月11日(土) 17時22分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
コメント
おはようございます。
寒蘭は難しいですね。
私の所も未開花株は2000本はあります。これをすべて咲かすのは大変なことです。
すべて花を見るのに10年はかかるとして、それで年に1株残せるかどうか。確立を考えると・・ため息が出ます。
葉姿は花弁の状態に比例しますね。
ただ、稀に相反するものもあるんで、やはり咲かすのが一番ですね。
しかし、いくら咲かせても(20年で2000本は見切ってます)残るのは僅か・・・・ですね。手元に1000本は未開花あるが、いくつ残るか。いや、数本残れば良しかな。
トラックバック
トラックバックURL
http://www.tosaran.com/ablog5/tb.php?ID=256