Woody note

土佐寒蘭の栽培を趣味にしているWoods@管理人のブログです。

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2011年08月28日(日)

ラン菌の働き・ショウガ根では [寒蘭の勧め]

画像(300x240)・拡大画像(1200x960)

ショウガ根を観察してみた。
これら4枚は実体顕微鏡を覗いたもの。
肉眼で見ても表面に色んな物が付着しているのがわかる。
そのなかで白い糸状の物に注目。

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拡大
菌糸のようにも見えるが太すぎる。
ラン菌の菌糸はこんなに、普通の菌糸もこんなに太くはない。

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さらに拡大
半透明だ。

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カビではない。

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こちらは上の箇所を輪切りにして生物顕微鏡で見たもの。
根と同じように中心柱がある。(右上のかたまり)
ラン菌やペロトンは中心柱の近くには見えない。

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こちらは表面に近い方。
ペロトンが多数見つかった。

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さらに外側。
実体顕微鏡で見た半透明の糸状のものが、塊でくっついている。

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別の箇所
こぶ状になって糸状の物が生えている。一番上は菌糸のように見える。

全体がペロトン近くにあり菌糸で繋がっているようだ。

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拡大
こぶの中に本体が入り込んでいる。

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さらに拡大
糸状の物はかなり太い。

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こぶの中
菌糸らしき物がペロトンの方に伸びている。

ラン菌は完全世代が不明でリゾクトニア(Rhizoctonia)の一種と言われていたが、完全世代が解明され担子菌のTulasnellaやSebacina等に相当することがわかっているようです。
今までは菌糸ばかり捜していたが、この糸状の物がTulasnellaやSebacina(菌糸以外の組織)ではないだろうか。

ショウガ根ではラン菌ペロトンから伸びているこの外部組織が、根の周辺の無機物や有機物を取り込んで栄養にしていることが容易に推測されるほど、ショウガ根の外部に存在している。

補足この外部組織は担子菌の根状菌糸束のようです。
ラン菌は担子菌であることが確認されています。
Rhizoctonia repensは
不完全菌
のあつかいだった。

Posted by woods at 2011年08月28日(日) 14時36分

コメント

こんばんは
水のやり方で根が細くなることは無いと思います。
根が細くなる事例としては、用土が極端に酸性だったり、火山性土壌でリン酸欠乏をもたらすような場合に見られます。
細くなっている反面、数が多いと思います。リン酸を求めて用土の隅々まで根を張っている感じではないですか?
酸性の強い土壌では、鉄やアルミニウムとリン酸が結合して作物に利用できなくなります。火山性土壌の黒ぼくなどでは酸性でなくてもリン酸を取り込んでしまうものもあります。

根を太くするにはpHが6.0〜6.5前後でリン酸や他の成分のバランスの取れた用土(プラス肥料)が必要だと思います。白くするのは微生物の影響を受けない方策をとることですが、これは難しいです。ただ白ければ太くなると言うものでもありませんので。理想としては弱酸性の土壌でラン菌の繁殖に適した湿度や温度があり、他の細菌や糸状菌は抑制するという根域環境づくりが必要だと思います。

woods 2011年09月06日 21時19分 [削除]

woodsさん、倶楽部の皆さんこんにちは。
植物はしっかりした根を育てることが最も重要ですが、私の蘭の根は殆どが細長く鉢底から出ているものもけっこうあります。”うどんのような太くて真っ白な根”を作るには水遣りが関係しているのですか?

sato 2011年09月06日 17時25分 [削除]

こんばんは
寒蘭は蘭菌が無くても育つことは実証されていますが、生育がすこぶる悪いようです。無菌にすることは考えない方が良いです。蘭菌が充分活動できる環境作りが良い蘭を作ります。

それと市販の農薬で果たして無菌に出来るかというのも無理ではないかと思います。
それほど農薬が菌にきくのであれば、フザリウムや炭疽もとっから撲滅されているはずです。根の外部に出ている菌糸や直接農薬が入り込む根被にある菌糸は農薬がかかれば破壊することが出来ますが、農薬が皮層内部まで浸透して菌を死滅さすことはなかなか難しいです。仮に出来たとしても完璧には無理で皮層のどこかに残った菌糸から再生してしまいます。

woods 2011年08月30日 22時49分 [削除]

 こんばんは。たいへん興味深く拝見しています。
生姜根での養分接種が蘭菌に頼っているだろう事はオボロげに想像できますが、成木だと如何なんでしょうか。
 共生している蘭菌が酸素不足で競合して根を痛める要因に成っているようですが、たとえば徹底した根消毒等で蘭菌を撲滅したら如何なるでしょう?

non 2011年08月29日 22時21分 [削除]

おはようございます
双剣良い花が咲きそうですね。
葉を早く仕上げることが良い花を咲かすコツです!!

切片はカミソリ刃で手で切っていますが、だいぶ慣れたので(この1ヶ月で100pcs1箱のカバーグラスが無くなった)薄く切れるようになりました。

ご指摘ありがとうございます。外部に出ていたのは単独の菌糸でなく担子菌の根状菌糸束のようですね。
不完全菌と言われていた頃のRhizoctonia repens の単独の菌糸しか知らなかったです。
最近ずいぶんと勉強しています。現役時代は古い知識で充分だったのですが・・・ 
菌の研究もずいぶんと進んでネットで情報が入りありがたいですね。

woods 2011年08月29日 07時14分 [削除]

こんばんは
スイッチが入ったようで双剣がすごい勢いで伸びてます。
薄切片作るのうまいですね。フリーハンドですか?
生姜根の白い糸、ひょっとしたら菌糸かもですよ。

N 2011年08月28日 20時46分 [削除]

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