2011年08月21日(日)
放射温度計 [寒蘭の勧め]
照度計は必須だと思うが、この放射温度計もとても便利だ。
自分が現職の頃は作物の葉温測定には接触型の表面温度計を使っていた。これは非接触型で簡単に表面温度が測定できる。
非接触型温度計は以前は何十万円もして手がでなかったが、今では数千円で手に入る。
この機種はレーザーポイント機能付きで距離12に対して直径1の範囲が測れる。12センチ離して測ればレーザーの赤丸周辺直径1センチ範囲の温度がわかる。
室温35℃の蘭舎でも蘭の葉温は2、3℃低い。
蒸散による葉温低下は気孔の開き具合だけでなく、湿度や風に大きく影響される。湿度100%では蒸散作用は機能しない。
なお、照度0であれば葉温は室温と同じになる。
充分水分のある鉢は水の蒸散作用で室温より5℃以上低い。
カラカラに乾いた鉢は明るい蘭舎ほど高温になる。
購入してみようと思う方に注意!!
レーザーは照射しすぎると組織を痛めます。測定は短時間でしてください。当然、人に向けて照射しないこと(^o^)
Posted by woods at 2011年08月21日(日) 10時53分
コメント
日頃の管理の結果を数値で記録することはとても大事なことですね。
かつて高価だった器具も今では誰でも購入できる時代になっています。
これも照度計のように手元にあっても良いものだと思います。
昔は液体窒素を使う熱画像装置で測定したのに、今は放射温度計、便利になりました。
毎日使っているのに、葉や鉢の温度を測定するとは思いつきませんでした。
科学的な裏付けには測定器が必須ですね。
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