2012年07月06日(金)
花芽分化7 [寒蘭の勧め]
実際、5〜6月の照度はどれ位あったらいいのか。葉焼けを心配しない環境であれば、光合成の光飽和度以上にあることが望ましいが、寒蘭の場合は照度が高いと簡単に日焼けしてしまうので(一般に蘭類の光合成は30,000ルックス前後で最大となる。蘭によっては50,000〜60,000ルックスのものもある。)寒蘭については3万ルックスが良いよとはなかなか言えない。
気温の上がる5月以降は葉焼けをしない照度にしないといけない。この照度を私は15,000〜20,000ルックス程度ではないかと考えている。30分でも強い光が当たると葉焼けを起こすので最大値となり、これ以上の強い光は当てられない。しかし光合成のためには日焼けをしないように環境を整えてこの照度を確保したいところだ。
(最大値をこのあたりで管理すると蘭舎の構造にもよるが実際に寒蘭が受ける昼間の平均的な照度は7,000〜10,000ルックス位になる。)
遮光率75%の遮熱ネット
遮光率45〜50%の遮光ネット
私は今年5月4日から上の資材で遮光している。
屋根は透明のポリカ波板(光透過率は90%)
【これらの資材での計算上の照度】
屋外最大値=120,000ルックス
ポリカ波板透過後=120,000×90%=108,000ルックス
遮熱ネット透過後=108,000×25%= 27,000ルックス
遮熱ネット透過後= 27,000×55〜50%=14,800〜13,500ルックス
計算上は14,800〜13,500ルックスなので葉焼けはしないと考えているが、問題はこれで十分な花芽分化が期待できるかだ。
明るくして試すしかないが、なかなか試せない。
Posted by woods at 2012年07月06日(金) 05時56分
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