Woody note

こちらは第二蘭舎、７０％の遮光ネット一枚なのでかなり明るい。

昨日、第二蘭舎は３０℃近く温度が上がっていた。（今日は２７℃だった。）
私はこの時期の最高温度は２５℃くらいで収めたいと考えている。これ以上あがると葉の黄化など痛みが早く進むように感じるからだ。

まずは換気で下げてみるが、思ったように下がらないときは遮光率を上げる必要がある。

こちらは第三蘭舎、第二蘭舎より少し暗い。

そのせいか最高は２５℃止まりだ。

まだ、この時期は換気で外気を入れて下げることができる。

換気は出入り口のビニールをめくって、換気扇を回すようにしている。

今日から新しいカテゴリーとして「季節の作業」を追加して、代わり映えしませんが私がやっていることを載せていこうと思います（中身は今までと変わらないです）。

今日は植え替えも一段落ついたので枯れ葉や痛んだ葉を取り除いた。
作業した約２千鉢の葉を集めてみた。

来客にいつも葉が綺麗だと感心されるが、それは常にこんな作業をしているからだ。

剪除の目的はもちろん人に綺麗に見せて褒めてもらうことではなく、次の病気の発生源である越冬病斑等の除去だ。

こんなものを大事に葉先に置いておくと大事な新芽が病気になってしまう。

ここ何日か植え替え作業をしている。

この鉢はずいぶんと今年の芽が大きくなっていた。ビニールで囲って最低温度５℃を確保しているせいだと思うがそれでも早い。

５本立ちだったがバックを１芽外した。

ちなみにこの株は昨年中村支部で準優勝した桃紅の花だ。
今年はなんとか桃にして咲かせ命名したいと思っている。昨年命名しようと思ったが本部審査員に桃でない紅だと言われ登録を断念した経緯がある。
この花が完全な桃花になるわけでないが、土佐寒では登録時に紅か桃でしか登録できない。どちらかに決めないといけない。本来なら桃紅で登録できればそれで良いのだが、それこそ白黒付けないと命名できない。

以前は化粧土を入れることはなかったが、最近は１センチほど細い土を入れている。
何年か前に化粧土なしで展示会に出品していてＨ氏に笑われたからだが・・・

化粧土といっても配合土を微塵除去のため５mm目のふるいで通しているが、その土を再利用している。今までは捨てていたものだ。

今夜は３回目の火を入れた。

第三蘭舎では農業用石油ストーブの「農芸用保温器：ＹＫ−２」を使っている。３６坪では気休め程度の暖房効果だが２台置いている。

燃焼時間はメーカーでは２０時間となっているが、めいいっぱい焚くと１２時間程度しか持たない。
今夜の給油で灯油２０リッター缶がからになった。

今日はケルヒャーの高圧洗浄機を買ったので使ってみた。

鉢の足についた汚れは簡単に取れた。

鉢の中側の汚れもよく落ちていると思う。

汚れを落とすにはとても良いのだが、後は鉢をどう固定するかだ。
なにか考えないといけない！！

話は植え替えに戻るが・・・

大きな株を小さな鉢に植えると良いことはないと私は思う。
まず花が咲いたとき花茎の高さや葉と鉢のバランスがとれない。それをおかしいと思うのは私だけかもしれないが、せっかくの花が死んでしまうような気がする。

第一に大きくなった株はそのまま元の鉢に植え直すことができない。
株分けするか根を切らないと元の鉢には収まらない。

この株は一昨年元々７．５号鉢に植えていたものを思い切って７号鉢に植え直したものだが、根の先がずいぶんと痛んでいた。通常の腐りなどの根痛みでなく明らかに原因は物理的なものだ。根の先が先に伸びられないので複数に分岐し折れ曲がっていた。それにより老化したように黒変している。

それだけでなく、葉にもダメージを与えている。
（根の先が痛んだり老化した場合、そこと対応した葉の部分に生理障害が出ることは農業では常識。）

葉をよく見ると何カ所かにそれらしき障害が出ていた。

かつてはすべて使っていた７．５号鉢。

画像は昨年のひな壇

７．５号鉢と思われるのは金賞のＩ氏の「白妙」と銀賞Ｈ氏の更紗の２鉢。

タイトルが過激だが、審査に文句を言っているつもりはない。
７．５号鉢を排除するなら規定で定めれば良い。入賞を狙うなら規定にあった作品を作るまでだ。

私が言いたいところは別の所にある。
ただ、この画像を見ていると大きい株を鉢だけ小さくする意味はあるのかと思ってしまう。大きい株は大きな鉢に植えるのが自然だと思うのだが、それは個人の美意識の問題で私がとやかく言うことではないだろう。

暖かくなってきたかと思うと今朝は霜が降り明日の朝は氷点下だという。温度的には春遠だが、気温とは別に日差しは強くなる一方だ。

だんだんと遮光を強くしていたが、今日は窓際が明るくなりすぎていた。

場所により２万ルックスを超えており、あわてて全体を遮光率７０％の遮光ネットで囲った。

ネタがないのでこんなことでも・・・

ここ何日か植え替えをしているが、だんだんと腹が立ってきた。

画像は植え替え前の７号鉢と植え替え後の７．５号鉢。

土佐寒ネタで申し訳ないが・・・

土佐では特に本部展でのことだが、展示会の出品鉢がここ数年大鉢が敬遠されて小鉢化傾向にある。これは何年か前に「ふとい（大きい）がばあとるなこまい（小さい）がもとれ、小さい鉢を上に上げレ」と土佐寒の幹部連中が声を揃えて言い出したことから始まった。大鉢を排除する趣旨ではないはずだが、大鉢に植えていたら賞に入らないということになり誰もが鉢を一回り小さくし始めた。

もちろん【審査命名規定】には鉢のサイズの規定はない。真意は「寒蘭としてバランスの良い花は小さくても引き上げろ」と言うことだが、幹部の声を聞いた審査員は１年見事に大鉢の７．５号鉢に植えている蘭をひな壇に上げなかったことがあった。

私の記憶では平成２１年は７．５号鉢は１鉢だけだった。（「双剣」優勝の勝因が７号鉢から７．５号鉢に植え替えたことだと会誌に載せたその年の出来事で因縁を感じえずにはいられなかった）

続く・・・

今朝は久しぶりに冷え込んで外では氷が張っていた。

これからは温度管理が大事になってくる。せっかく春に向かっていた蘭たちに寒い思いをさせてはいけない。同じ寒さでも１２月の寒さと２月ではダメージが全然違ってくる。画像は第二蘭舎。なんとか今朝は５℃を確保できた。

いつの間にか庭の梅の木が満開になっていた。
人は冬眠しているかのようだが自然は一歩一歩春に向かっている。

こちらは第三蘭舎（このブログでは初めての顔出し）、３６坪のビニールハウス。
昨夜はこの小さな農業用石油ストーブを２台焚いていた。

［130207］「無名黄白花」
２４年の最後の開花となったこの花は遅く開いたせいもあって花弁が真っ白だった。
子房の淡いピンクも相まって清楚な雰囲気が漂っていた。

次回も白く咲いたら命名しようと思う。

このコーナーは終わりです。

［130206-1］「八京錦（仮名）」
既出ですが、
昨年この花が我が蘭舎で一番の花だったと思う。

蘭舎で一際目立っていた。

［130206-2］「ヤタ系」
上の八京錦とどこか雰囲気が似ている。

［130205］「鈴華」
この花はしばらく展示会に出していなかった。
一度優勝したのでおかしな花の時は出せなくなっている。

久しぶり高く上がったので期待していたが色がいまいちだった。発色は咲かせ方より年による差の方が大きいのかもしれない。この花の色づけはかなり努力したが遅い開花にもかかわらずぱっとしなかった。

［130203］「野根小町」
この野根小町は花の小ささを感じさせない。
鉢との絶妙なバランスがそう見せているのだろうろ。

［130201］「結」
この花は開花が遅れ無理やり開かせて持っていった。会は４日もあるのでそのうち開ききるだろうと思っていたが、逆にしぼんでいた。

［130202］「金紫鳥」
この花が初めて咲いたときこの会に持ってきたのを思い出す。
もちろん無名だったがあのときの花が一番よかった。

［130129］「姫百合」
栽培奨励賞だが、会場のど真ん中に単独で展示されていた。
これ以上大きな姫百合はないと言うぐらい立派な作。

［130130］「土佐小町」
三輪でぽつんとあるのも良い物だ。何も手を加えていないのだろう。

［130128］「恵」
私の恵だが、なかなか思うように咲いてくれない。
花間は良いのだが花配りが悪い。

［130127］「幸星」
文句の付けようのない良い花なのだが・・・
チャボでデビューしたこの花はサイズ的に中途半端なので展示会では相手にされない。

［130126］「満天」
これも私の出品。

［130125］「無名」
私の無名桃紅花。もう少し薄い色で咲かした方が良いかもしれない。