2011年09月14日(水)
病気の見分け方 [寒蘭の勧め]
この画像は検鏡してもフザリウム菌や炭疽病菌らしきものが見つからなかった事例です。
腐った部分に僅かに正体不明の菌糸が見えたので病原菌の菌糸かとかと思い、ビニール袋にいれて様子をみた。3日後に黒褐色に変質した所は2,3倍に広がったが、菌は見つからなかった。
今年のスボ抜け症状のなかで、袴まで腐った物はフザリウム菌がいたが、袴やバルブが正常だったこの鉢からはかフザリウム菌や炭疽病菌は見つからなかった。
なぜ、スボ抜けになったかは不明ですが、腐敗病や炭疽病でなかった事例の紹介です。
フザリウム菌による腐敗病は、当然ですがどこかに感染した経緯があり、病気を貰った可能性のある時期が推測され感染したのは「ああ、あの時かな」と思い当たるものです。
この鉢は小苗の時から5,6年育てたもので、腐敗病が発生した株の近くにも置いたこともなかったので、なっとくなのですが・・・
よくあるのは、寄せ植えの中で他の株が先に腐敗病に犯されていた場合です。数本の中で1本発病して引き抜いて処分しても、残りの他の蘭に感染していることがあります。数ヶ月〜1年前までは感染の危険度は大ですが、2〜3年前であっても感染の可能性はあります。
Posted by woods at 2011年09月14日(水) 22時08分
コメント
こんばんは
この場合は袴やバルブまで腐らないのでフザリウム菌の腐敗病ではないということです。葉もビニール袋に3日ほど入れていてもカビが見えてきません。
腐敗病の場合どのようになるか写真を見せられたら良かったのですが、他に移ったらいけないのですぐ処分してしまい画像を撮っていません。
また細菌による軟腐病かもしれないのですが、症状が止まっているので問題ないです。
それと軟腐病であれば有効な薬剤があるので心配ないです。
追加の質問です。
ズボヌケの恐ろしさは新芽がやられること以上に株全体がダメになってしまうことです。同じズボヌケでもフザリウム菌が発生していない場合には後ろ木は残っていくということでしょうか。またフザリウム菌発生の予防はどのようにしたら良いのでしょうか。よろしくお願いします。
WOODSさんお久しぶりです。先日掲示板コーナーに質問させていただきました根元からの枯れ込み症状とは正にこの写真のことです。バイ菌の仕業でないということであれば残った木は大丈夫なのかなと思っています。とりあえずキノンドとバリダシンの混合液に1日つけてみました。様子を見てみます。最近蘭舎内がおかしいのかここ2〜3年の夏場はズボヌケがよく発生しています。それでは。
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