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2016年05月13日(金)

この時期の根 [寒蘭の勧め(旧)]

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

「福の神」昨年の芽の根。
画像中央の根を三分割して検鏡してみました。

このバルブは私の蘭舎で一番大きなものの一つだ。これ以上立派な葉も他にはないだろう。
その根なので機能的には十分機能していると思う。
一見腐っているように見えるが、それは見た目だけである。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

@根の先端部
さすがにきれいだ。分岐しているが先はそれぞれ伸長中だ。

画像(290x232)・拡大画像(1280x1024)

こちらは@の輪切り
切り方が悪いので先が切れているが、どこもおかしくない言い根だ。


画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

こちらはAの部分
根被はかなり茶黒い。

画像(290x232)・拡大画像(1280x1024)

Aの輪切り
色が茶黒のは根被だけ。
外皮から中心柱はいたってきれいだ。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

Bの部分
Aよりもより茶黒い。

画像(290x232)・拡大画像(1280x1024)

Bの輪切り
これもAと同じだ。

画像(290x232)・拡大画像(1280x1024)

Bを斜めにカット

画像(290x232)・拡大画像(1280x1024)

根被をピンセットで剥いだ状態。
生きた組織である外皮以下はまったく正常。

根被はそもそも根の先端部の伸長中の組織以外は死滅した組織で弾力性のあるスポンジ状をしいる。
その主な働きは外部の刺激から生きた組織である外皮、皮層、内皮、中心柱を物理的に保護することである。





スポンジ状の組織であるため貯水タンクのように思われるが、根が乾燥するとこの水も容易に消失する。また根が白く見えるのはここに水の代わりに空気が入り込むからである。

それでは何故茶黒く見えるのか?
これはなかなか証拠が見つけられない。
検鏡して解るのは根被の表面にはびっしりと泥のような物が付着していること。根被の内部には水がいっぱい入っていてそれが茶色く濁っていることだ。
想像でしかないが根圏微生物が根被の内外で活発に繁殖しそして死滅した結果、死骸が付着したり水に溶け出して色が付いているのだと思う。蘭菌は皮層から菌糸を伸ばしてこれらを栄養にしているのだろう。なぜならこんな所に限って皮層内部には蘭菌が形成するペロトンが多いからだ。

Posted by woods at 2016年05月13日(金) 06時35分   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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